僕が海外にいる間、金融庁の「老後2千万円」報告が物議をかもしていたようですが、とうとう金融庁が謝罪に追い込まれたようですね。
金融庁の報告については、以前もこのブログで取り上げました。
僕個人は、最近の金融庁って頑張ってるなあ・・・と思って結構評価しているし、この報告書自体が間違っているとは思わないんですけどね。
謝罪に追い込まれたってのは、ちょっと残念な感じがします。
この件に関しては、堀潤さんの発言が一番しっくりきます。
「政治家もメディア関係者も有権者も、ちゃんと報告書を読みましたか?」金融庁の”2000万円”炎上問題に堀潤氏が苦言
大人の世界は、「本当のことは言っちゃダメ」ということもあるので、その辺の配慮が足りなかったってことでしょうかね?
例えは不適切かもしれないけど、ブスに「お前、ブス」って言うようなものでしょうかね。
そう言えば、前の職場で、上司が部下に親切のつもりで「君はメタボ気味だから、食に生活気を付けた方がいいよ」と助言したら、言われた部下が「パワハラだ」と訴えたことがありました。
今回の件で、ややこしいのは、政府も、金融庁も、国民からしてみれば同じ「お上」ですから、「責任のあるのはお前だろう。それなのに、お前がそれを言うか!」というのがあるんでしょうねえ。
「年金があれば老後は安泰」なんて考えている国民はもはや少数派で、よほど能天気な人くらいだと思うのですが、お上がそれを言っちゃうのはマズかったということなのだろうか!?
「1日10分のエクササイズで理想の体型になれます!」と売り文句にしているダイエット商材の会社が、「日々の食生活に気を配ると同時に、日ごろの運動を心がけないと理想の体型になれるわけないでしょ!」と言っちゃう感じでしょうか?
あるいは「聞き流すだけで英語ペラペラになります!」と謳っていた英語教材の会社が「そんな簡単に語学できるようになるわけないでしょ。自分でもっと努力しないとダメ」と言っちゃった感じですかね?
まあ、事実は事実として受け容れるしかないんで、われわれは老後破たんしないように頑張るしかないですね・・・