米国株が暴落して、一時取引停止になっちゃいました
ここまで凄い状況に陥るとは、さすがの僕も想定外でした。
というか、僕が生きている間に、ここまで大きなパンデミックに遭遇するとは思ってもいませんでした。
極端な不測の事態が起きたとき、それが人々にどういう影響を及ぼすかを論じたものに「ブラックスワン理論」というのがあります。
ヘッジファンド運用者のナシーム・ニコラス・タレブ氏が同名の『ブラック・スワン ―不確実性とリスクの本質』という書籍で論じて有名になりました。
従来全ての白鳥が白色と信じられていたが、オーストラリアで黒い白鳥が発見されたことで、鳥類学者の常識が大きく崩れることになった。
・・・という事実から「ブラックスワン」と言われているわけですが、この書籍は難解というか、著者が韜晦趣味があるようで、理解しづらいです。
加えて、日本語では「白鳥」、「黒鳥」という言葉があるので、「ブラックスワン」と言われてもピンと来ないんですよね。
だからか知らないけど、本書はベストセラーになった(?)にもかかわらず、「ブラックスワン」という言葉は日本ではあまり定着していません(海外で定着しているかは知らんけど)。
ちなみに、本書では「人間には不確実性を扱えない根本的欠陥がある」ということを論じているわけですが、「ブラック・スワン」には3つの特徴がある。
- 予測できないこと
- 非常に強いインパクトをもたらすこと
- いったん起きてしまうと、いかにもそれらしい説明がなされ、実際よりも偶然には見えなくなったり、最初からわかっていたような気にさせられたりすること
結局、これまでの社会との連続性が断ち切られてしまっているので、現象を頭で理解することもできなければ、過去の経験も通用しない。
まさに、いまの新型コロナショックは典型的な「ブラックスワン」と言えるでしょうね。
世界最大のVCのセコイアキャピタルもメッセージを出していますね。
こういう時は、普通の人が下手に理屈をこねまわしても無駄で、パニックに陥ることなく、平常心を保つことしかなすすべはなさそうなんですよねぇ。
こういう時こそ、じっくり本でも読んで、おとなしくしておきたいものです。
ただ、読むなら下記の方を先に読むことをオススメします。
『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか 』
こっちのほうが短いし、読みやすいんじゃないかと思います。
(上記の『ブラックスワン』より先に書かれており、ブラックスワンについて論じています)
そういえば、本書については2016年の急落時に本ブログで紹介していましたので、こちらも参照してもらえればと思います。
『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』はこんな時だからこそ、読んでおきたい本