労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です

出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない。

みたいなこと言う人がいます。

「たしかに出すぎた杭は打たれないけど、無視されるよなあ」と思います。

実際のところ、会社で求められているのは、出すぎる杭ではなく、ちゃんと仕事をやってくれる人です。
同じ仕事ができるなら、出すぎない方が評価される。

そりゃ、スティーブ・ジョブズや孫正義、あるいは中村修二(ノーベル賞の)くらいになれば、出すぎていても世の中で評価されるでしょう。

これまでも「出すぎる杭」みたいな人を何名か見てきましたが、ごく少数の超優秀な人以外は、大抵どこかでつまづいています。

あと、意識高い系ビジネスマンで「イノベーション」だの「クリエイティビティー」だのという言葉を連呼する人がいますが、これも怪しい。
こういうのって、希少性が高いからこそ評価されるのであって、普通の人間に等しく求められている要素じゃないのでは?

長い会社生活を通して、そんな疑問を持つに至ったわけですが・・・

ビジネス書を読んでも、セミナーを受講しても、
「あなたは凡人だから、まずは与えられた仕事をちゃんとやりなさい」
「あまり我を通そうとせず、上司や同僚や後輩と良好な関係を築きなさい」
なんてことは、あまり教えてくれません。

さて、昨日ちょっと紹介した、『僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと』ですが、この本にはその辺のことがちゃんと書かれていて、素晴らしいと思いました。

昨日の日記は下記を参照ください。
いま会社員として2度目の死を迎えている

ちなみに、タイトルにもある「後悔した12のこと」とは下記の通りです。

  1. 入社初日から社長を目指して全力疾走すればよかった
  2. 会社のカラーに染まりたくないなんて思わなければよかった
  3. あんな風になりたいという上司をもっと早く見つければよかった
  4. 社内の人間関係にもっと関心を持てばよかった
  5. 思い上がらなければよかった
  6. できない上司や嫌いな上司に優しくすればよかった
  7. もっと勉強すればよかった
  8. ゴルフを始めワインをたしなめばよかった
  9. 信念なんてゴミ箱に捨てればよかった
  10. クイエイティブであるよりも堅実であればよかった
  11. 周りからの評価を得るために長時間働かなければよかった
  12. 同期が先に昇進したことを笑ってやり過ごせばよかった

自分自身に当てはめて、身につまされるところが、かなりありました。

僕自身は特に我が強いわけではないし、会社の人たちとはそれなりにうまくやっているとは思います。
でも、どこか「会社員としての自分は本当の自分じゃない」と思っているところがあるんですよね。
だから、会社員としての役割を全うすることができないんだと思います。

この本の著者は42歳で会社を辞めて独立しますが、まさにいまの僕は著者と同様の心境なのかもしれません。

著者は「自分は会社員としては失敗した」みたいなこと書いていますが、京大を出て、大手の百貨店に就職して、マネージャーまで昇進しています。
別に失敗でもなんでもなく、自身の欲求水準が高いだけでないか?と思ったりもしますが。

なお、著者の方はもともと小説家を目指していたそうで、文章が良いです。
特に技巧的ではないですが、思いがきっちり伝わる表現が出来ているという感じがします。
著者もブロガーではありますが、最近乱造されているにわか人気のブロガー本とは一線を画しています。

会社生活に悩んでいる方は、ぜひご一読を!

あと、本書と同様に、地に足着いた仕事論として読む価値があると思うのは、下記の本です。

『夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘』 (星海社新書 中川 淳一郎)

本書については、以前レビューしているので、こちらも合わせてご参照ください。

夢、死ね! 若者を殺す「自己実現」という嘘


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