『みんなちがって、みんなダメ』(ベストセラーズ;中田考)を読みました。

本書は、口が悪いあの山本一郎氏(と言っても知らない人は知らないかもで)が「ヤバいぐらい面白い」と絶賛されて話題になった本です。

『みんなちがって、みんなダメ』(中田考・著)がヤバいぐらい面白い

まず、タイトルが秀逸だし、イスラム教徒でイスラム法学者の中田考氏の著作という点でも惹かれます。

この中田氏は、ISに戦闘員として渡航計画を企てた北海道大学の学生の渡航支援をしたことで、問題になりました。

同質性を重んじる日本社会に、こういう「異質」な人がいるというのは、良くも悪くも稀有なことではあります。

さて、本書の内容もかなり毒があるのですが、それを「毒がある」と書いてしまうのは、近代西洋的な思考に毒されているからかもしれません。

イスラム教の世界観に合わせると、何らフシギはないことかもしれないんですよね。

で、日本人からすると、イスラム教やイスラム教徒というのは「テロ」みたいなイメージが強いですが、別に特殊な発想、過激な思想を持っているわけでもないんですよね。

仕事や旅行で付き合ってみても、平穏で良い人たちが多いし、政治的に比較的安定している国(マレーシアとかアラブ首長国連邦とか)に行けば、異民族とも共存しながら、穏やかで平和な生活を送っています。

で、本書ですが、イスラムの発想に基づいた人生相談的な本です。

自己啓発をこき下ろしたり、個性や自主性を価値あるものとして認めなかったりかなり刺激的な内容です。

ざっくり知りたければ、上に引用した山本一郎氏の文章を読んでもらうのが良いでしょう。

著書にある通り、大半の人はバカであって、バカであることを理解せず、やりがいとか自主性とかを求めて、突っ走ってしまうから、自分が苦しくなったり、世の中が迷惑したりするんですよねえ。

自分の「分」を知って謙虚に、運命に従って淡々と生きるほうがラクだし、平和に過ごせるんですよね。

それをいまの世の中は、「自発性がない」「自分の考えがない」みたいなことを言って、駆り立てようとするんですよね。

いまの世の中に息苦しさを感じている人は、ぜひ読んでみてください。


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