労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です

連休明けですが、みなさん楽しんで仕事されてますでしょうか?

僕は・・・

それはさておき、連休中に読んだ本をもう一冊紹介しておきたいと思います。

『世界しあわせ紀行』(エリック・ワイナ― , Eric Weiner)という本です。

読んだ瞬間「やられた!」と思いましたね。

まさに「自分がリタイアしたらこういう旅をしたい」となんとなく思っていたことが、すでに具体的な形を取って実行され、そしてすでに本になっていたからです。

世界の国別幸福ランキングや、ブータンの国民総幸福量に関する報道を見たりしますが、イマイチ良くわからないんですよね。
幸福ってどうやって測るんだろう? そもそも測ることなんてできるんだろうか?

それなら、自分が実際に現地に行って確かめてみればいい!

そう思っていたら、すでに先駆者がいた・・・というわけです。

著者のエリックワイナー氏はジャーナリストです。
ジャーナリストとして、戦争や飢餓などの悲惨な国ばかりを取材するのに疲れたジャーナリストが、しあわせな国を求めて各国を旅する・・・という主旨。

概して「幸福論」というのは、抽象論に落ちてしまいがちだし、具体論を語ろうと思うと一般性のないものになるし・・・と、なかなか難しいテーマです。

そうした中、「しあわせな国を探す」という具体的なテーマを設定することで、うまく幸福について考察する足がかりがつかめる感じはあるんですよね。

いまや、誰でも海外旅行ができる時代になり、猫も杓子も旅行記を書くようになりました。
その中で、旅行記というジャンルには深みも独自性も失われていきつつある気がします。

そうした中で、本書は異彩を放っています。
ジャーナリストだけに、テーマの深堀の仕方、モノを見る切り口も一味違います。
ユーモアのセンスもちょっと独特で面白いです。
アメリカっぽいとも言えますが、ちょっと皮肉が効いていて、文章のいいスパイスになっているんですよね。
ちょっと村上春樹を想起させます。
(村上春樹はアメリカ文学の影響を強く受けている事を考えると、不思議はありませんが)

さて、対象とされているのは、オランダ、スイス、ブータン、カタール、アイスランド、モルドバ、タイ、イギリス、インド、アメリカの10か国。
それぞれ社会環境も違うし、幸福の追求の仕方も様々です。

ただ、これらの国々の状況を知ることで、日本にいる自分がいかに固定した発想の中で生きているかに気付かされるんですよね。
ちなみに、日本は章として立てられてはいませんが、著者は日本に行ったことがあり、日本に関する記述が随所に出てきます。
日本に対しては、一定の評価はしつつも、ちょっと皮肉な捉え方もされています。

閑話休題。
結局、「幸福のあり方に、普遍的な要素なんてない」という結論に落ちてしまうのかもしれませんが、だからと言って、この本が意味ないとか、これらの国々から学ぶべきところはない、という風には決してならないんですよね。

幸せの青い鳥の物語に関して、最近思うことがあります。
「幸せはすぐ近くにある」というのは、この寓話のひとつの面を見ているに過ぎないのではないか。
「すぐ近くにある幸せに気付くためには、遠くまで探しに行く必要がある」というのが、もう一つ別の面としてあるんじゃないだろうか。

この本を読んでいて、そのことを改めて実感しました。

Amazonを見る限り、日本語版のレビューは6件しかないですが、原著(英語版)”The Geography of Bliss”のレビューは360件もあります。

eric weiner

ベストセラーとまでは言えないかもしれないけど、世界的には売れてる本じゃないかと思います。

先を越された感はあるけど、いずれ自分なりの「しあわせ紀行」をやってみたいと思っています。


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