• 寝たい時に寝て、起きたい時に起きる生活が最高
  • 会社に時間を拘束され続ける人生なんて終わってる
  • 通勤電車なんて苦痛でしかない
  • 上司や会社のルールに従うなんてバカげている

独立してフリーで活躍してる人や、アーリーリタイアした人の中には、こういうことを言うことが結構多いです。

ただ、僕の場合はあまりそういうこと思わないんですよね・・

会社を辞めて3ヶ月間無職生活を送りましたが、会社員時代よりも規則正しくて、型にはまった生活を送っていました。

会社員の身だと、急に仕事振られて想定外の残業が生じたり、飲み会が入ったりして生活のペースが乱れることがあるんですが、無職の方が自分で生活をコントロールできるので、規則正しい生活を送れるんですよね。

実際に自由になってみて、「型にはめる」ということがいかに重要なことかを実感しました。

「自由で好き勝手振る舞って良い」という状況で、実際にそうしてしまうと、生活のリズムが崩れるだけでなく、社会との接点を失っていき、どんどん身勝手な人間になってしまう気がして、怖かったんですよね。

前置きが長くなったけど、土日はまとまった予定が入ってなかったので、『コンビニ人間』(村田 沙耶香)を読みました。
2016年に芥川賞を受賞した小説です。

純文学が売れない時代にあって、この作品は売れたんですよねえ。
文庫本はまだ発売されていないけど、50万部いってるそうです。
*もうすぐ文庫版が出るので、書いやすくなりますよ!

小説以外の分野で有名(又吉直樹)だったり、作者が目立つような言動をしていたり(羽田圭介、田中慎弥)、作者の家庭環境やキャリアが特殊だったり(西村賢太)、若くて美人だったり(綿矢りさ、金原ひとみ)すると、純文学でも売れるのですが、純粋に作品の力で売れたという意味では『コンビニ人間』は稀有な事例だと思います。

読んでみると、たしかに面白い!
面白いだけでなくて、現代人の感覚をリアルに捉えてて、共感できるところが多々ある。
純文学と言っても、難しい表現もなければ、難解な世界観もないので、読みやすいです。
だからといって、内容が薄いわけではなく、人間の本質をうまく捉えています。

前半で僕が書いたような感覚と近いところがあって、「自分のことが書かれてるなあ」と思った次第です。

主人公の古倉恵子は36歳独身。
結婚も就職もせず、大学時代からコンビニでアルバイトを続けている。
この主人公はサイコパスなのか、発達障害なのか、社会に適応できない存在なんですよね。
子供の頃に死んだ小鳥を「食べよう」と言ったり、クラスメイト喧嘩を止めるためにスコップで殴ったりして、家族や周囲の人達から心配されている。

主人公はコンビニのバイトによって、社会に適応することができている。
彼女に取してみると、型にはまったことを淡々とこなすことで、世の中と折り合いが付けられている。

こういう感じってすごくよく分かるんですよね。

僕自身、田舎で育ったんですが、もともと僕の家族がその地方出身でもなく、しかも変人の一家だったので、普通のことをやっているつもりでも、周囲とズレてしまうんですよね。
だれも、そのズレを「個性」として尊重してはくれなかったので、規範を示してもらって、「その通りにやれ」と言われたほうがラクでしたよ。

表面上は、みんな「ルールや慣習に囚われるな」「自分の意見を持て」「個性を発揮しろ」「イノベーションが重要だ」「自分が好きなことを追求しろ」みたいなことを言うわけですけど、実際にそのとおりに振る舞うと、異物として疎まれるのが「社会」というところです。

あっ、あまりレビューにならないままダラダラ書いちゃったので、『コンビニ人間』のことはまた書きます。
尻切れトンボでスミマセン。


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