労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です

FOMC(連邦公開市場委員)で利上げが見送られたのに株価は下落しましたね。
事前には「利上げは見送られ、株価は落ち着く/上昇する」という意見が優勢だったと思います。
『ウォール街のランダムウォーカー』『賢明なる投資家』でも述べられているように、株価の動きは気まぐれで法則性がないように見られます。

なので、「利上げは見送られて、株価は上がるだろう」みたいな予想をしながら売買して儲けるのは難しいと思います。

敏腕のデイトレーダーやスイングトレーダーが、短期的な市場のモーメントを掴んで売買して儲けるのは、簡単ではないけど、できなくはないと思います。

でも、中長期的な投資においては、マクロトレンドを予測するのではなく、個別銘柄の割安性を見積もりながら、ルールに基づいて売買するというやり方を取らないとゼロサムゲームになるんじゃないかと思います。

さて、前回ちょっと紹介した『ギャンブルフィーヴァー』(中公新書 谷岡一郎)が面白かったので、少し書きたいと思います。

投資家の方を見ていても、ギャンブルをする人としない人に分かれます。
僕は「しない方」に分類されます。
友達に誘われて、競馬、競輪を1回ずつやっただけ。
パチンコ・パチスロはやらない。宝くじも買いません。

長期投資家やインデックス投資家はギャンブルをしない!
という先入観があったんですが、意外にそうでもないようです。
ギャンブルは平均すると損をするわけですけど、賢明な投資家でギャンブルをする人は、金もうけのためではなく、娯楽としてやっているようには思います。

著者も必ずしもギャンブルには批判的ではなく、中立的であろうとする姿勢には交換を持てます。

前回も紹介しましたが、日本人が1人当たりギャンブルに使うお金はアメリカ人の2倍という結果は意外でした。
あと、ギャンブル依存症の人は、一種の病気で治療が必要と見なされている(つまり、自分の努力だけでコントロールできるものではない)という点も意外でしたね。

「宝くじは貧乏人に課せられる税金」なんてよく言われますが・・・
国家がギャンブルを規制するのは、ギャンブルが社会にとって有害だからではないんですよね。
ギャンブル事業の収益をお上が独占したいからです。
有害だったら完全禁止するはずで、官公庁が胴元になったりするはずはないですからね。
まあ、利益はお国のために使われるので、必ずしも否定するものでもないですが。

著者によると、宝くじや競馬競輪の控除率(還元率)の低さは問題になるレベルとのことです。
控除率の基準からいうと、カジノの方がまだ健全ということで、著者はカジノ推進に賛成しています。

こういう話だけでなく、心理学、確率統計、社会学等、話題は広範囲に及びます。
そういう意味で、教養書として読んでも面白いです。
なお、資産運用に直接役立つ本ではないですし、ましてや「ギャンブル必勝法」的な本とは真逆の内容なので、その辺は事前に了承ください。

なお、出版は1996年と古めではありますが、内容は古びるたぐいのものではないので、現在でも十分通用します。

同じ方の著書では、下記の2冊を読んだことがありますが、先入観や思い込みに陥りやすい事柄ををしっかり論理的に整理されていて、いずれも勉強になりました。

では、素敵なシルバーウィークを!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください