前も書きましたが、『知らないと恥をかく世界の大問題』(角川SSC新書)池上彰
のシリーズを読んでいます。

『知らないと恥をかく世界の大問題 』(1,2)で世界情勢を勉強

『知らないと恥をかく世界の大問題 』(5,6)も勉強になるが、トランプ大統領誕生で状況は変わってしまった

ちょうど中抜けになっていた、3,4を読みました。

2011年~2013年あたりの世界情勢を解説しています。

「そんな前のこと知ってもしょうがないんじゃない?」という意見もあろうとかと思います。
一部は正しいとは思いますが、実は意外に遡ってみても面白いんです。

「3」と「4」で結構トーンが違うんですよね。

「3」は震災直後ということもあって、それに関する話題が厚いです。
国際情勢に関しては、金正恩体制に関する展望なんかはちょっとずれているなあ・・・と思うところがあります。
金正日時代の長老的な側近の影響力が強いので、金正恩はあまり権力を行使できないのでは?みたいなことが書かれているんですよね。

ただ「4」になって、2012年以降の世界情勢の解説に入るんですが、かなり現時点で問題になっている要素が抽出されています。

2012年は、世界で指導者の交代(一部、再選)が大々的に起こりました。

(2011年12月19日)金正日 → 金正恩(北朝鮮の金正日総書記の死去)
2012年1月14日 馬英九 → 馬英九【再選】(中華民国総統選挙)
2012年3月4日 メドヴェージェフ → プーチン(ロシア大統領選挙)
2012年4月22日・5月6日 サルコジ→ オランド(フランス大統領選挙)
2012年11月6日 オバマ → オバマ 【再選】(アメリカ大統領選挙)
2012年11月8日・14日 胡錦濤 → 習近平(中国共産党第18回全国代表大会)
2012年12月16日 野田佳彦 → 安倍晋三(日本衆議院総選挙)
2012年12月19日 李明博 → 朴槿恵(韓国大統領選挙)

うーん。

完全に現在の国際政治で話題の人たちが出そろってますねえ。

アメリカではオバマが辛うじて再選したものの、貧富の差の拡大や、移民に寛容な政策が反発を受けたりしていて、安泰とは言えない状況。
それだけでなく、ギリシア危機が再燃して資本増強が行われたり、アラブの春が終わって内紛が激化したりしています。
日本では第2次安倍政権が発足。アベノミクスがはじまりつつある。

2016年に起こった一連の出来事が、すでに2012年に準備されていたということになります。

『知らないと恥をかく世界の大問題 4』を読んでいて、いま顕在化している問題が、この時点で整理されているんですよね。
これにはちょっと驚きました。
池上彰が先見の明があるというのもあるんでしょうけど、この時代の節目をちゃんと見ていれば、ある程度、いまの国際情勢は予想可能だったんだな・・・と思います。

事象だけを追いかけるのではなく、背景にある時代の潮流をシッカリ捉えることの重要性を再認識した次第です。


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