別に、お金持ちになる必要なんてありません。
やりたいことをお金の精で諦めることなくやれて、収支がプラスで人生を終われれば、十分な「勝ち組」だと思います。

上記を満たせれば、株式投資も資産運用もする必要はない、と思います。
だから、資産運用の勉強をする前に、「人生設計」について勉強し、実践するべきであって、その上で、必要であれば資産運用をすればよいと思います。

『10年後破綻する人、幸福な人』(新潮新書)

を読みました。

投資家のブロガーさんか、ファイナンス系のサイトかで、薦められていて知ったんですが、上に書いた「人生設計」の面で、参考になる、しっかりした本でした。。

冒頭はマクロ経済の話題で、日本が今後どうなるかを俯瞰しています。
実践面だけで知れれば十分!という人は読み飛ばしても良いとは思いますが、頭の整理になります。

日本経済への見通しのもと、どうやって個人の資産を防衛すればよいのかが、その後に続いて語られます。
「運用」よりも「防衛」の視点が強いので、株式投資や不動産投資に関して有用な情報が得られるわけではないです。
それ以前の、ライプラン全体の考え方が語られていると思ってください。

資産運用以前の人もたくさんいますからねえ。
ある程度のお金をしっかり残しながら、社会制度を有効活用して、人生の局面を乗り越えていく。
そのためのノウハウが書かれています。
オーソドックスであまり面白みがないというのも事実ですが、こういうことに面白さを求めるのはズレてますからねえ。

具体的には、年金、社会保障、介護、不動産(投資物件としてではなく)等で注意しなければならないポイントがまとまっています。

特に、介護の話題なんかは、資産運用している人でも抜けがちな、有用な視点が含まれていました。
不動産に関しても、「不動産投資で儲けましょう」ということではなく、不動産を保有する際に注意しなければならない留意点が語られていて、不動産を持つ予定のない僕にも、頭に入れておいて損はない情報が得られました。

「個人年金は不要」みたいなことが書かれていて、その点は僕も同意できるんですけど、より有用な確定拠出年金の説明がほとんどなかったりします。
敢えて資産運用というか、資産形成には踏み込んでいないとは思いますが、その辺にかんする記述は、僕から見て、甘い部分が散見されます。

あくまでも、「ライフプランの基本的な考え方を学ぶ本」として読めば、頭の整理になりつつ、抜けた知識を補うことができるでしょう。

しかし、タイトルが良く分からないですねえ。
「10年後破綻する人」と「幸福な人」って相反する概念じゃないし、この本を読んで、実践しても、破たんは避けられても、幸福になれるとは限りません。
魅力的なタイトルかはさておき、原題を活かしつつ中身も反映したタイトルに変えると、『10年後に破たんしないための生活防衛術』とかかな?


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