労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です

僕と同時期に早期退職した先輩と偶然出会った話を書きました。

僕と同時に早期退職した先輩がもう起業するらしい

先輩との会話の中で、「物価の安い国で生活しながら、多少でも稼げればいいかなあと思っています」みたいなことを言いました。
先輩と比べて意識が低いなあ・・・と痛感しつつ(苦笑)
もちろん、アーリーリタイアしたとかそういうことは言いませんでしたが。

そしたら「『スーツケース起業家』って本が面白かったよ。読んでみたら?」と言われれました。

『スーツケース起業家』(ナタリー・シッソン)

ちょうど1年ほど前に出た本なんですねえ。

さっそく(というには時間経ってますが)読んでみました。

著者はニュージーランド出身の女性で、9時5時の仕事に嫌気がさして、会社を辞め、スーツケースひとつで世界中を旅しながら、スマホやネットを使ってビジネスを行っている。
年収は10万ドルとか書いていましたから、1200万円くらい。
年収なのか年商なのか良く分かりませんが、コストはほとんどかかってないようなので、さほど変わらないんでしょうね。

日本でも、中田英寿氏や高城剛氏はじめ、日本に拠点を置かず、世界を転々としながらビジネスしている人は出てきはじめています。

そういう意味では、本書はいまや珍しくないですが、ざっくりとではありますが、ある程度ノウハウや心得が整理されているので、読んでみて教えられるところは多々ありました。
サラリーマンなんてアホだぜ! ノマド万歳!
みたいに無責任に書き散らしているのではなく、世界を自由に旅しながらビジネスをするためには、どういうマインドが必要かとか、どういう方法でやっていけばよいかが書かれていて、意外に地に足着いた本です。

実現しようとすると、モノを極限まで減らす必要があるし、ネット接続環境が悪い場所に行く場合の対応も必要になります。
本書で面白いのは、ビジネスパートナーを見つけて、ある程度その人に任せることで対応している点です。
日本のノマドワーカーが個人単位で活動しているのとはちょっと違ってますね。
もちろん、それを実現しようとすると、信頼関係が不可欠ですが。

紹介されているアプリやサービスが英語圏のものなので、すべて日本で使えるわけではないと思います。
あと、やはり英語圏出身で、そこでビジネスしている点は大きいと思いました。
商圏も広いし、パートナーも見つけやすいし、行動範囲も広い。
LinkedInなんかも普及していて、赤の他人同士でも気軽にビジネスやる環境も整っている。

日本人が日本語で同じことをやろうとしても難しいと思います。

あと、本書を読んでいて、ノマドならでは気を配らない点もたくさんあることに気づかされます。

元々、放浪志向の強い人には、「時代が変わって、こういうことができるようになったんだ!」と触発されるところも多いと思います。
ただ、そうでない人にとっては、「わざわざ世界を回りながら仕事する必要はないんじゃない? 普段は定住して働いて、休み取って旅行した方が良いよ」となるでしょうね。

僕自身は「ここまで働いて儲けなくても、旅費の一部が工面できるくらいの収入得られればいいかなあ・・・」と思いました。

僕がちょっと知っている人で、WEBや雑誌の編集の仕事をしながら3分の1くらいは海外で生活している人がいます。
ただ、海外にいてもスマホで電話したり、PC開いて仕事してたりして、結構慌ただしいんですよね。

会社から離れたいのか、仕事から離れたいのかによって、取るべきスタイルも変わってくると思います。

要は、色々な生き方が可能になっていて、個人個人がそれを選択できるようになっているということですね。
・・・と、無難にまとめてしまいました。

最後にちょっと苦言。
翻訳はタカ大丸氏ですが、著者と同じ大きさで名前が印字されている上に、あとがきであまり本論と関係ない自己アピールをされていたりします。
共著者ではなく、訳者なんだから、もう少し裏方に回って欲しいなあ・・・と思います。


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