やっと、『エヴェレスト~神々の山嶺~』の原作を読みました。

映画を観たのが、1年近く前ですからねえ。

『エヴェレスト~神々の山嶺~』はちょっと残念だった

この小説、1000ページ以上あります。
読みにくいわけではない(むしろ読みやすい)のですが、さすがに100ページ以上の小説を、会社員で残業しながら読むのは余裕がなかったんですよね・・・
で、完読してみて。

「良かった!」というのが感想。

前半は、「まあまあかな」くらいの感じだったんですが、羽生と深町の関係が深まってくるにしたがって、緊張感がグングン増していきます。
お互いの内面に迫ってくると同時に、エヴェレストとという高い壁が立ちはだかってくる。
自然と、そこへの挑戦を活字だけで表現するのは大変だと思うんですけど、かなり見事に表現できていると思います。

夢枕獏って「文章がうまい作家」というイメージはないんですが、読んでいると「さすがだなぁ」と思います。
技巧に流れ過ぎず、しっかりと外部環境(自然)と内部環境(心理)が表現できている。
僕は、登山は少しだけやりますけど、命をかけてまで挑戦する心理は良く分かりません。
ただ、本書を読んでみると、その気持ちがわかるような気がしてくるから不思議です。

こういう本を、時間をかけてゆっくり読めるのは幸せですよ。

映画の方は、過去にレビューした通りです。
文章と映像は別物なので、原作と映画もある程度は別物として評価すべきだと思います。
なので、「小説と比べて(映画は)ここがダメ」という評価はあまりすべきではないと思います。

映画では深い心理描写はできませんからね。
ただ、その代替として、映像ならではの自然のリアリティの表現があっても良いと思います。
たしかに、映画の方は現地ロケもしていて、臨場感はあるんですけど、何かが足りない気がします。

さて、本書の羽生丈二にはモデルがいます。
森田勝という登山家です。
この人に関するノンフィクションも出ています。
こっちも読みたいですね。


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