断捨離読書シリーズ。

『日本人の魂―あの世を観る』 (カッパ・ホームス) 梅原 猛

日本人の原初の死生観を解説した入門書。
残念ながら絶版で、古本でしか入手できなくなっています。

天国や地獄という概念を超えて、日本人が「あの世」をどう捉えていたかが分かります。
法然や親鸞が信徒を増やすことができたのは、仏教の死生観を日本人に合う形で伝達したことが大きいそうで、なるほど!と思いました。

日本人には、キリスト教やイスラム教などの一神教の天国と地獄の概念が理解しづらいのはもちろんですが、仏教の六道なんかも、日本に入って曖昧になってるんですよねえ。
チベット仏教の文化圏に行ったり、関連する本を読んだりしても、かなり死生観が違っていて、それが信仰の違いになってるんですよねえ。

本書に限らず、梅原猛は独断の多いところもある(逆に、日本の学者にしては数少ない独創性を持った人ともいえる)のですが、興味深いところは多々ありました。

映画『沈黙‐サイレンス』を観て、日本人の宗教意識の特殊性について、つい考えてしまいます。

宗教学者の島田裕巳さんに、下記のような論考があります。

キリスト教が日本で広まらなかった理由 – 島田裕巳(宗教学者)

たしかに、書かれていることはもっともだと思いつつ、本書に書かれているような、死生観というか、来世‐現世の考え方が、一神教とは根本的に違うことも大きい気がするんですよね。

あまり本のレビューになってないですが・・・


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