自宅に本があふれてきているので、始末をしています。

『風の谷のナウシカ』原作全7巻

売る前に一気に再読。

マンガはほとんど買わないし、読まないのですが、本書は昔から自宅にあって、保存してました。
マンガは場所を取るので、優先的に売ろうと思うのですが、この本を売るのは心残りだったので、最後に再読した次第。

宮崎駿の映画では、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』あたりの初期の作品が好きです。
でも、『風の谷のナウシカ』の映画って、原作の連載途中で映画化されていて、原作の2巻までの世界しか描かれてないんですよね。
原作はもっと複雑で、奥深いです。

一度読むだけだと、全部理解できません。
実際、僕もあまり理解できていなくて、「どんな話だったっけ」みたいな状況に陥ってしまっているので、そのまま手放すのが心残りだったんですね。

再読してみて、宮崎駿は天才だ!と思いました。
「天才」という言葉は、世の中で必要以上に使われて、手あかがついていますけど、宮崎駿は現代のクリエーターの中で天才と呼ぶに値する人物だと思います。

神話的世界を下敷きにしつつ、多層化された政治環境や人間関係、自然科学を踏まえた背景世界の描写でリアリティを持たせています。
世界観の奥深さには目を見張るものがあります。
登場するキャラクター(人以外も含む)、メカや都市の造形も突出してますね。

宮崎駿は、『となりのトトロ』以降(?)、ヒューマニズム、エコロジー色を強めています。
あまりにその面が出すぎた作品は、あまり好きになれないんですよね。
それでも、作品は素晴らしいので、たいてい観てしまうわけですが。

『ナウシカ』も映画版ではその側面が前面に出てますけど、原作はもっとドロドロしていて、多面的です。
映画の世界しか知らないのはもったいないし、映画だけで本作が評価されるのも片手落ちだと思います。

宮崎ファン、アニメファンだけでなく、万人が読む価値ある本です。


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