労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です

早くも、中国市場が切り替えし、株式相場も落ち着いてまいりました。
これで終わるような気は全然しないので、急落したら買い増しできるよう、一定のキャッシュは確保しておきたいと思います。

先日『マネーボール』という本を読んでいると書きました。

株価暴落と上原vs松坂と『マネーボール』

ちょうど完読したところです。

本書はプロ野球選手として挫折したビリー・ビーンが、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー(GM)として、データを活用した統計手法で選手獲得、育成を行って、貧乏弱小球団を強豪チームに育てていくという話です。

「野球の選手獲得プロセスって、株式投資の世界に似てるな」と読みながら思ったのですが、著者のマイケルルイスは元ソロモンブラザーズの債券セールスマンだったんですね。
処女作の『ライアーズ・ポーカー』はじめ、金融に関する著作も多いよですね。
そうした著者の出自もあってか、金融業界を彷彿とさせるところが多々ありました。
別の人が書いたら、この物語は全く違った切り口で語られていたのかもしれません。

面白いのは、アメリカの野球界が社交クラブ化していて、ビジネス界のような合理的な判断が働いてなかったとのことです。
アメリカの野球選手の報酬は日本よりもバカ高いですが、市場原理でそうなっているものとばかり思ってました。
合理的に判断すれば、スター選手よりも、あまりパッとしなくても実力のある選手を安い報酬で獲得した方が費用対効果は高いということになります。

もうひとつ面白かったのが、ビリービーンは野球選手としては将来有望で多大な期待をされていたにもかかわらず、目立った実績を残すことができなかった。
ここ一番の時に必要以上に熱くなって失敗し、感情のコントロールができなくなって怒りをあらわにする。
そんな男が、選手を獲得する役回りに回ると、途端に冷静に判断して、自分と全く違ったタイプの選手をスカウトする。
とても逆説的ですが、そこには何か真実が隠れている気がします。

「データに基づいて合理的、客観的に判断する」というのは、ともすれば「冷酷だ」「人間性に欠ける」と批判されがちですが、実力を正当に評価されていない人を公正に評価する、という側面もあります。
そういう意味では、より「人間的」と言えるかもしれません。

僕の家族、親戚は協調性がないせいか、組織の中で不遇の扱いを受けることが多いんですよね・・・
大半の人たちが自営なので、仕事にはさほど影響ないのですが、学校で苦労する人が多いのです。

水泳でクラスのトップの記録を出したのに担任の先生が代表に選ばれたり、100メートル走で1番になったのに先生から嫌われているせいで「もう一度走り直せ」と言われて拒否して候補から外されたり・・・
僕自身もエコ贔屓で苦労しましたよ。

株式投資の世界は非情かつ冷酷なのですが、少なくとも公正なので居心地は悪くないです。
短期的には合理性が通用しないこともありますが、長期的には合理的な人が勝利します(とまで断言できないまでも、その可能性は十分に高い)。

世の中、データや合理性で割り切れないところは多々あるけど、それを志向することはとても重要だと思いました。

そういえば、こんな記事を見つけました。

東芝は2000億円の利益水増しでホリエモン50人分も悪いことをしていたのに大してお咎めなし。これが美しい国、日本だ!

ホリエモンは好きではありません。

でも、「ホリエモンは犯罪者で、東芝の経営者は犯罪者ではない」という合理的な根拠はどこにあるのでしょうか?
僕には良くわかりません・・・

本のレビューなのか、自己主張なのか、良くわからなくなってしまいましたね・・・

ではまた。


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