週末に読んだ本を2冊紹介しておきます。

『中身化する社会』 (星海社新書) 、『物欲なき世界』(平凡社)

著者は同じで、菅付雅信さんという、編集者の方です。

1年以上前になりますが、『ヒップな生活革命』という本をレビューしました。
現代のかっちょいい(死語)ライフスタイルとは?~『ヒップな生活革命』~

同類の本として、『中身化する社会』も紹介しましたが、読むのがだいぶ遅れてしまいました

やはり同系統の書籍ですね。
同時多発的にこういう本が出るということは、やはり社会のトレンドが本当にそういう方向に進んでいるということでしょうね。

「そういう方向」というのは下記のようなことです。

大量生産、大量消費の時代は終わった。
ラグジュアリーなブランドを嗜好する時代も終わった。
人は中身のある本当に価値あるものを求めるようになった。
さらに、消費ではなく、ライフスタイルを住するようになった。
そうした中で、求められるのはオーガニックな食品とか、ハンドメイドな商品とかそういったもの。
モノを所有することに意義がなくなっており、持たないことや人とシェアし合うことを重視する。
労働においても、お金ではなく社会貢献ややりがいを重視する。

たしかに、そういう実感はあります。
その点では、納得感のある本でした。

著者1960年代の生まれですが、元編集者ということもあってか、バブルを経験されていることもあってか、これまでの浮かれた生活を見直すみたいな発想が強い気がしました。

僕たちより下のポストバブル世代は、好む好まざるに関わらず、贅沢な生活は知らないし、そういう生活をしようとしてもできない人が多いと思います。

「中身化」とか「物欲のなさ」とかは、トレンドや贅沢の反動ではなく、必然的なものとして受容せざるを得ないところもありそうです。

『物欲なき世界』の方で『21世紀の資本』を紹介しながら語っていましたが、年7~8パーセントの経済成長というのは、新興国で一時的に生じる現象に過ぎない。
いまの方が普通であり、真っ当な社会なんじゃないかと思ったりもします。

2冊ともに、様々な人のインタビュー、本や雑誌の論調、社会のトレンド分析などが主体で、まさに「編集者が書いた本」という感じです。
著者独自の視点や思想が盛り込まれている本ではないですが、社会の変化を俯瞰する上では適した本です。

余談ですが、『中身化する社会』の中で下記の本が紹介されていました。

『評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている』(岡田斗司夫)

「お金や成功よりも、人からどう評価されるかが重要な価値となる社会が到来する!」みたいな主張がされているようですが・・・

著者の岡田斗司夫氏について、その後、キス写真が暴露されたり、女性の性的評価を記した80人の「愛人リスト」が流出したりして、世間的な評価を大きく下げてしまったことを思うと、時代の流れを感じてしまいます。

「墓穴を掘る」とはまさにこのことでしょうね(笑)


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