7,8月は外で活動することが多かったので、今週末は意図的に引きこもって本を読んだり、DVDや録画した映画を観たりしています。

そんな中、『魔法の世紀』(落合陽一)を読みました。

NHKのニッポンのジレンマ(“会社やめたい”あなたに贈る仕事論)にも出演してました。

気鋭の研究者、メディアアーティスト(?)として知られた人です。

新世代が解く!ニッポンのジレンマ「“会社やめたい”あなたに贈る仕事論」は良く分からなかった

この人の出るセミナーにも一度だけ参加したことあります。
頭の回転がかなり速い人だと思うんですが、セミナーでもテレビでも、早口で難しいことをまくし立てるので、聴衆が完全に置いて行かれている感じでした。
「何か良く分からないけど、凄いこと言ってるんだろうなあ」みたいな感じでしたね。

この人、作家の落合信彦の息子さんだったんですねえ・・・
落合信彦はイカサマめいたところがあるのであまり好きにはなれないのですが、落合陽一の方も別の方向性でイカサマめいています。
マッドサイエンティストかと思ってしまうところもあるのですが、もしかしたら本当の天才なのかもしれません。
現時点では、何とも判断できかねる、そんな存在です。

こちらの本は、編集者が頑張っているのか、落合氏が本にするときに分かりやすくしようと努めたのか、直接話を聞くよりはだいぶ整理されて分かりやすくなっています。
それでも、結構飛躍があったり、説明不足だったりするところはありますけどね。

さて、本書の主張ですが、20世紀が「映像の世紀」だったとすると、21世紀は「魔法の世紀」ということになる。
テクノロジー、特にデジタル技術が進化して、技術の中身はほとんどの人が理解できなくなるけど、出てきたアウトプットがまるで魔法のように見える。
そういう主張です。
ディズニーランドを思い出してもらえれば分かりやすいかと思います。
色々な最先端技術や演出が凝らされているけど、遊びに来た人はその中身は理解せず、魔法にかけられたように楽しんでしまう。
そして、その世界では、アートとテクノロジーが融合していく。
色々と細かい議論はなされていますけど、大まかに言ってしまうと、そういう世界が実現するんだってことです。

一種、そういう世界はユートピア的ともいえる。
科学技術の進歩に対して知識人は警鐘を鳴らしがちですが、落合氏は全然そういうことは気にせず、テクノロジーオリエンテッドな世界をほぼ肯定しています。

たしかに、現時点でそういう兆しは見えています。
でも、落合氏が主張するような世界が本当に来るかは疑問もあるし、彼の主張はラジカルではあるけど、荒削り過ぎるところもあるので、良書かどうかは判断しかねるところはあります。
ただ、刺激的な本なので、肯定するにせよ、否定するにせよ、読んで損はないと思いますね。


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