僕は小保方さんには批判的でした。

著書『あの日』についても同様だったのですが、「読まずに批判するな!」という意見もごもっともなので読みました。
ただ、少額なりとも小保方さんを儲けさせるのはイヤだったので、図書館で借りて読みました。
予約が50名待ちとかで、やっと借りれたんですよね。

待ち人数の割には、意外に早く借りれたので、キャンセルした人も多かったのかもしれません。
2周遅れくらいで読んだことになりますが、完全に賞味期限切れなんでしょうねえ。

読んでみて、「良く書けてるなあ」と感心しました。
文章表現が巧みだし、自己反省しつつも若山氏とマスコミをうまく槍玉に上げている。
おそらく、編集者かゴーストライターの手がかなり入っていると思います。
かなり文章を書く訓練して来た人でないと、こういう文章って書けないと思うんですよ。

Amazonで評価が高く、小保方さん擁護派が多いのもわからなくもないです。
ただ、ここで書かれていることを鵜呑みにしてはいけないと思うんですよね。

僕の友人に理系の研究者もいますし、理研に勤務している知人もいます。

彼らは、大抵「捏造したのは小保方さん以外に考えられない。でも、小保方さん自身はSTAP細胞の実験に成功したと本気で思い込んでるんだと思う」みたいなことを言っています。

「新たな研究で小保方さんの説が立証された!」みたいな情報も出てきていますが、小保方さんたちの実験を裏付けるものかどうかはちゃんと確認する必要があると思います。

「幽霊は存在する」という仮説があったとします。
心霊写真の撮影に成功した人(Aさんとしましょう)がいたとします。
その心霊写真が捏造だと発覚したとします。
後から別の人(Bさんとします)が本物の心霊写真の撮影に成功して、幽霊の実在を証明したとします。
「Bさんが幽霊の存在を証明した」とは言えますが、「Aさんがその前に幽霊の存在を証明していた」とは言えません。
要するにそういうことだと思うんですよね。

それはさておき、『あの日』を「私小説のようだ」と評していた人がいますが、まさにそういう感じでしたね。
書かれている内容は極めて主観的で偏っているとは思いますが、小保方さんの贖罪、自己弁護の声が響いています。

本書で槍玉に上がっている若山氏は沈黙を続けられていますが、自分に都合が悪いから黙っているというよりは、もう本件には関わりたくなくて黙ってるんじゃないかな・・・と思います。
学問的にはすでに決着している案件ですからね。
本件にかかわって、科学研究以外のゴタゴタに再び巻き込まれるのはこりごりなのではないでしょうか?

極めて短期間で、栄光と挫折の両方を体験した30代女性の手記として、読んで損はないとは思います。
「小保方さんを儲けさせても良い」と思う人は買って読めばよいかと思います。


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