『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』には、やや失望させられました。

このことは、前にも書いた通りです。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をどう評価する?

上映前に出版された本ですが、『スターウォーズ学』(新潮新書)を読みました。

「読もう」と思ってから、だいぶ時間が買ってしまいましたが・・・

スターウォーズについて語るべき要素がコンパクトにまとまっていて、良い本でした。

「要素」というのは、
・スターウォーズ誕生前後のアメリカ映画の歴史
・ハリウッドやその周辺
・ルーカス、およびスピルバーグの生い立ち
・スターウォーズのストーリーの原点(神話、過去のアメリカ映画、黒澤作品)
・ファンたちの意識や行動 etc.

と言ったところです。

この辺のことって、ネット上で断片的に語られるのは見たことがありますけど、本書では整理して系統的に語ってくれているので頭の整理になります。

ルーカスの生い立ちが、同作品の世界に反映されているのか、というのは僕が全然知らないところでした。
(ルーカスは父親、スピルバーグは母親の存在が作品世界に多大な影響を与えている)

あとは、「スターウォーズ」はハリウッド映画だという思い込みがありますが、実は違うんですよね。
あくまでも、独立のプロダクションが作った「作品」。
それがハリウッド映画に多大なる影響を与え、最終的にはディズニーに制作主体が移った。
日本で1ファンとして映画を観ているだけでは、この裏側の事情が良く分からないところがありますが、本書ではちゃんと整理してくれています。

視点として欠けていると思われたのは、「指輪物語」「アーサー王物語」、あるいは古代ローマ史とのつながりでしょうかね。
まあ、ここまで網羅していくと、新書に収まらなくなってしまいますが。

あと、『フォースの覚醒』の公開に間に合うように出版されたため、この新作に関しては推測でしか書かれていない点です。

著者は本作には結構な期待を寄せているように見受けられましたが・・・
鑑賞後はどう評価しているんだろう??

と気になって調べてみたところ・・・

著者(の一人)清水節氏は、下記のように評価されていました。

★★★★☆
エピソード4を魅力的なものにしていた、いい意味でのB級アクション映画としての“軽み”を取り戻しながらも、過去6作とは趣の異なる、善と悪が入り混じった神話としての世界観が、二元論では割りきれない今の空気を捉えている。
逃亡、屈折、そして失踪。誰もが皆、アイデンティティを模索し、葛藤している。旧三部作の懐かしきキャラクターたちを前面に押し出しすぎることなく、拠り所を喪失した新世代の迷いや決意を輝かせることに成功している。
前半は演出的な運びにもたつきがあるが、もはや伝説的な人物であるルークの存在を核とした真っ直ぐな脚本が、すべてを牽引し、いくつもの謎を散りばめつつ力強くラストへと向かう。

http://www.cinematoday.jp/review/2467

「結構、肯定的な評価されてるなー」と一瞬思うわけですが、他の作品で5つ星をたくさんつけられていることを考えると、思うところ(批判したいところ)はあったのかなあ・・・
と推察します。


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