最近、世間を騒がせてきた芸能人の不倫騒動ですが、後に続く人も減って、だいぶ落ち着いてきたようです。

「不倫はイケナイこと」(カタカナで書くとちょっとエロい感じですね:笑)という社会通念はありますが、「なぜ不倫はダメなのか?」を論理的な説明するのは難しいです。

たまたま、「日本人の給与明細 古典で読み解く物価事情」 (角川ソフィア文庫 山口 博)という本を読んでいて、興味深い説明を見つけました。

この本、以前にちょっと紹介しました。

日本の歴史人物はどのくらい稼いでいたのか?

厳密にいうと、この前紹介した記事の種本ではありませんでした。
本書は、奈良時代から江戸時代までの日本人が、どういう生き方をしてきたかをお金という視点から読み解いた本です。
だから、「給与明細」「物価事情」というのは狭すぎて、タイトルはちょっとずれている感じもしましたが。
歴史や古文の知識がないと読み解くのが難しいところも多々ありましたが、断片的に興味深い記述があります。

閑話休題。
この本に、「不倫のツケ」という章があります。

御家人の姦通は、鎌倉時代では所領半分没収でクビ。
室町時代では、死刑。
厳罰に処されたようです。

活動自粛とか、政界への出馬断念とかそういう生易しいものではなかった。

ただし、神官や農民の罰則規定は緩くて、せいぜい数万円~数10万円程度の罰金ですんだとのこと。

何故こんなに違うのか?

武士階級においては、
・武士としての面目が重要だった
・お家の血筋を保つことが大切だった
・妻を残して安心して戦に出かけられることが重要だった
というのが、不倫厳罰化の理由だったとのことです。

明治維新以降も、武士の文化が残っているので、不倫がダメなのは、そこから連綿と続いている慣習、あるいは社会制度と言えるかもしれません。
加えて、明治以降は西洋文化が入ってきて、キリスト教倫理がそれに加わったというのもあるかもしれませんね。

昭和時代であれば、まだ「家」が大切だったし、「企業戦士」の夫が外で戦っている時に専業主婦の妻に間男がいたりすると、経済発展に好ましからぬ影響を与えかねないというは現実としてあったかもしれない。

まあ、でも今は核家族化が進行しているし、共働きも一般化している。
そういう変化を考えると、不倫の罪は軽くなっていくんじゃないかなあ・・・なんて思ったりもします。


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