暖かい週末になりそうですね。

さて、これまでリタイア後の海外移住、地方移住について書いてきました。

リタイアしたら海外移住も考えたい。で、どこに住む? その1
リタイアしたら海外移住も考えたい。で、どこに住む? その2
リタイアしたらどこに住む? 国内編

でも、リタイアしてすぐに移住するのではなく、しばらくは旅行をしながら、長期滞在したい場所を探したいと考えています。

そんなわけで(?)、『僕らの人生を変えた世界一周』(TABIPPO)を読みました。

TABIPPOは、旅情報を発信しているサイトです。
掲載れている記事はあまり深みはないですが、内容は多岐に及ぶので、たまに参考にしています。

さて、本書ですが、50人の執筆者が世界一周するきっかけ、旅先で体験したこと、そしてタイトルにもあるように「旅でどのように人生が変わったか」について書かれています。
Amazonのレビューで高評価ですし、ネット上でも評判が良いようですね。
ただ、大半がプロのライターではないので、レベルにはかなりムラがあると感じました。
レベルが高いと思ったのは全体の1割くらいで、まあまあが7割、ウーンというのが2割くらい。
良くも悪くも、ブログの文章を束ねたような本です。
著者にとっては貴重な体験、大きな感動であっても、感情が先走って伝わらないところもあるし、「あまり珍しいことじゃないのでは?」と思うところも多々ありました。

ただ、普通の人の文章を50個積み上げると、質が量に転じているところがあります。
読後は「ああ、世界一周したいなあ」と思わせてくれます。
それは、著者全員が世界一周によって、多くのものを得ているからですね。

特に印象に残ったのは下記です。

髪を切りながら世界を旅した美容師、藤川英樹さん。
本職を活かしながら、独自のスタイルで旅をしており、文章も一味違うものになっています。
ブロガーとしても有名な方ですね。
世界一周チョキチョキ旅日記 続〜Broccoli(ブロッコリー)playhair 〜

元JAXAエンジニアの角田直樹さん。
世界一周堂という、世界一周を支援するサイトとの設立者ですが、この方は文章がうまいし、独自の人生観、感性があるなあ、と思いました。

あとは、西側赴史さんのモロッコでぼったくられた反撃として、マラケシュの路上で輪投げ屋をやって稼ぐ話は面白かったですね。
この方のその後の消息は不明ですが。

それ以外にも、旅先で面白い体験をしていたり、独特の旅行をしている人(夫婦子連れで世界一周した人、妊婦で世界一周した人)とか、いろいろいます。
でも、独自性がうまく表現に落とせていない人も多い気がしました。

やっぱり、独自の視点を持ちながら旅をして、第三者が「面白い」と思えるような文章表現できるひとは、帰国後もちゃんと存在感を示している人が多いなあ・・・と思います。

のんべんだらりと旅をするのではなく、「自分独自の視点を持つ」「体験や感動をちゃんと人に伝えられるよう表現力を磨く」という二つを実現していく必要があるなあ・・・と思いましたね。

巻末の「世界一周者50人のみやげ話」では面白いエピソードがたくさんあるのに、さらっとしか書かれていないのが残念ですね。
この面白いエピソードを膨らませて本編を書けば、もっと面白くなるのに・・・と思いました。

ちょっと辛口のレビューでしたが、「あまり世界を旅したことのない人の、世界一周の背中を押す」という役割担うという点では良い本だと思います。

「旅行記」として楽しむのであれば、下記の本をオススメします(ここ10年で出版された世界一周旅行記の中でのオススメ本)。


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