重力波が観測されましたね。

「ノーベル賞級」とか言われていますが、ノーベル賞とか、そんな権威を超えた大発見だと思います。
ヒッグス粒子しかりですが、理論が先行して、だいぶ時間が経ってから、その存在が発見されるのが、現在の物理学の世界ですね。
莫大な研究予算を投下して、大規模装置を作って検証されることが多くなっています。
湯川秀樹の時代のように、発展途上国の天才が、紙と鉛筆で研究をして世界最先端の成果を上げるのは、もはや難しくなってきているかもしれません。
大国アメリカが優秀な研究者を集め、大枚をはたいて発見した成果だと思うと、極東の小国の国民としては、多少複雑な思いも無きにしも非ず・・・なわけですが。

さて、そうした中、小保方晴子女史の『あの日』(講談社)がベストセラーになっているようです。

STAP細胞問題は、科学的には完全に終わってしまっていると思いますが、土俵が科学以外のところに移って、そこに燃料が投下されている感じです。
小保方さん擁護派が結構多いのは、ちょっと意外でしたね。
若山さんが攻撃されているようですが、どうも若山さん犯人説は、僕からするとどうも受け入れがたいです。
若山氏が沈黙を続けるのは、彼にとっては不利でしょうが、反論したところで、学問的には何のメリットもありません。

まあ、『あの日』読んでないんですが。
「読まずに批判するな!」と言われると、ごもっともで、ものすごく正しく、ありえないほど健全なご批判だと思います。
でも、本を買って小保方さんを儲けさせると思うと、どうもその気にならないんですよね。
図書館も、65人待ちとかだし・・・

その代わりに、『論文捏造』(中公新書ラクレ) という本を読みました。

前置きが長すぎる!! と言われそうですが。

いやー、面白い本でした。
新書にしては分厚く、300ページ以上もあるので、最初は多少抵抗あったんですが、一気に読んでしまいましたよ。

本書はSTAP細胞事件に関する本ではなく、2002年に発覚した、シェーンという若手の物理学研究者による、論文捏造事件をテーマにしたものです。
発覚まで3年ほどかかったこともあり、影響はSTAP細胞事件の比ではないくらい大きい事件でした。

これまで、中公新書ラクレは、中央公論社が読売新聞社に身売りして、魂も売って、はじめた新書というイメージでした。
それくらい、読売新聞色が強かったんですよね・・・

しかし、本書は違います!
NHKの科学環境番組のディレクターが、中立的な見地から書いた本です。
あっ、NHKが中立的ってことではないですよ。

NHKの番組制作の取材を元にした書籍だけあって、非常に綿密で、事実積み上げ型の構成になっています。

つい、寄り道してしまったので、本の内容は改めてレビューします(オイオイ!)。


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