労働者の皆さま、今日も一日ご苦労様です

資産を増やすことも大切ですが、昨今のような良くわからない相場(こういう風にしか表現しようがない)では、確実に儲かるという保証はどこにもない。

一方で、お金がなくても楽しく生きているのなら、生活苦で思い悩むこともない。

そんなわけで、本日はそういう本の紹介です。

『貧乏人の逆襲! タダで生きる方法』(松本 哉)

節約術とか、人生哲学とか、そういう類の本ではありません。
・・・たしかに両方の要素は入ってはいますけどね。

セコセコ働いたところで、所詮大半の人々は貧乏人であり、そこから抜け出すことはできない。
それならば、社会のルールやしがらみにとらわれず、自由に生きればいいじゃないか?

そんな本です。

とにかく、著者の存在が面白い。

最初は節約術について書かれていますが、だんだんメチャクチャになってくるんですよね。

学生時代は学食の値上げ反対と質向上を求めて学生食堂に突入したり、
「クリスマス粉砕集会」と称して六本木ヒルズに卓袱台を持ち込んで鍋料理をやろうとして警察官に阻止されたり、

武勇伝は枚挙にいとまがない。

いまは、高円寺で「素人の乱」というリサイクルショップを経営されています。

学生運動が盛んだったころの若者パワーを思い出しますが、マジメぶってやるのではなく、すべてエンターテイメントに仕立ててしまっているんですよね。

貧乏生活を送るうえで、実践的なマニュアルには、到底なりえないと思いますが、「カネがなくても明るく楽しく生きれるんだな」、いや、むしろカネなんてない方が人生楽しく生きれるかも・・・とさえ思えるようなパワーがみなぎっています。

「こういうヤツは社会に迷惑だ!」と憤る人もいるかもしれませんが、こういう人にも居場所がある社会は成熟しているってことかと思います。

この著者、メチャクチャやっているようで、この著者は地域コミュニティとそこでの人間関係を大切にしているんですよね。
結局、地域コミュニティと人脈があれば、お金はそんなにいらない。
原初的な相互扶助社会への回帰とも言えるかもしれません。

この本がリーマンショック前夜に出版されたことは、ちょっと象徴的かなと思います。

一点、難点を言うと、最後に元ミニスカ右翼(?)の雨宮処凛との対談がありますが、松本氏のそれまでの記述の枠から出ていないのが残念。強烈な個性同士がぶつかり合って、新しいものを生み出してもらいたかったなあ・・・


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