リタイアを考えはじめてからというもの、「これからどういう生き方をすべきか」という考えに囚われることが多いです。

読む本も、以前と少し変わってきています。

そんなわけで、このたび『希望のつくり方』(岩波新書 玄田有史 )という本を読みました。

著者は東大の先生で、希望学の創設者(?)。

希望とは一体何か? どうして希望を持つことが必要なのか?
といったところの突っ込みが薄い感じはしたものの、いろいろと有用な知見がありました。

収入との関係でいうと、年収300万円以下だと希望は持ちにくいが、収入が多ければ多いほど希望を持てるわけでもない、という調査結果が出ているそうです。
なるほど、と思いますね。
ベーシックインカム制度が良いとは僕は思わないけど、年収300万円のベースラインを確保することは、日本社会が希望を持つために重要な要素になりますね。

「脱線」の大切さについて書かれたことも印象に残っています。
物語がシナリオ通りで予定調和だと面白くないのと同様、人生もシナリオが読めてしまうと面白くなくなる。
まさに、これまでの僕がそうでした。
会社にずっといると、「定年まで働いて、退職して、静かに老後の人生を送り・・・」とほとんど先が見えてしまっているんですよね。
それで、いまつまらくなっているんだと思います。

希望を持つ上で「ウィークタイズ」、つまり緩やかな絆が重要であることも述べられています。
家族や地縁等の強いつながりではなく、後天的につくられる緩やかなつながりですね。
セミリタイアやダウンシフターの本を読むと、そういうつながりの大切さが語られているのですが、ちゃんと根拠があるんですね。

東浩紀に『弱いつながり』という著作がありますが、元々別のところで提唱されていた概念だったんですね。

希望には「年齢」「収入」「健康」が大きな影響を及ぼす・・・という記述もありました。

僕の場合、収入と健康は確保できていますが、問題は年齢です。
残された時間が、徐々に擦り減っています。
残りの時間をどうやって希望に変えるのか?
その辺が僕のこれからの課題だと思いました。


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