先日、2冊の本を紹介し、1冊をレビューしました。

労働よりも生活を大切にする生き方~『減速して自由に生きる: ダウンシフターズ』~

もう一冊をレビューしておきます。

『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(紀伊國屋書店 マークボイル著)

本書も、セミリタイア/アーリーリタイア本ではありません。

アイルランド人の著者が、1年間、全くお金を使わずに生活した、その記録です。

こう書くと、仙人のような浮世離れした生活をイメージしがちですが、違います。
人々との交流を断ってド田舎に住むわけではなければ、PCやスマホを手放すわけでもない。
ただ、自分でルールを決めて、それに従って生活します。

そこには、貨幣経済に対する疑問、サステナビリティを考慮しない消費生活に対する疑問があります。
Amazonのレビューでは、「節約術の本ではなく、哲学書だ」と評価する人もいます。
哲学書までは言えないかもしれませんが、一年の生活を通じて、人生論が語られている本であることには間違いありません。

たしかに、お金を使わない生活は不便極まりないです。
ただ、逆にそういう生活をするからこそ、見えてくるもの、得られるものもある。

著者は、1年の生活を終えた後、お金がいらない暮らしのモデルビレッジの設立を推進しているようです。
モデルビレッジがどうなったかは良く分からないのですが、英語ではその後2冊の本を発刊しているようです。
日本語訳はされていません。
ちなみに、Amazonを見ても、この1冊目と比べるとレビュー数は激減しているようです。

本書で書かれている取り組みを始めたころ、非常に多くのメディアの取材があったと書かれていますが・・・
さすがに、全くお金を使わない生活を送ろうと思う人は少ないのかもしれません。

ちょっと思うのですが、欧米人は、反動で極端に走りやすい気がしますよ。
菜食主義もそうだし、反捕鯨団体もそうだと思います。

無理しないで、ほどほどの生活をすればいいのに・・・と思います。

そういう生活は、日本人が古来から送ってきたものです。

多少否定的なことも書きましたが、極端な生き方だけに、そこから学ぶことも多いですよ。
全くお金を使わなくても生きられるのであれば、収入が今の半分になっても生きられるはずだし、一定の資産があれば収入がなくてもよいはず。

そういう意味で、アーリーリタイアを目指す僕には、励みになった本でした。


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