4月以降、仕事が忙しくて、なかなかブログの更新ができませんでした。
やっと余裕が出てきたので、毎日とまではないかないまでも、もう少し更新頻度は上げていきたいと思います。
綾瀬はるかさんが新型コロナウイルスに感染されましたね。
国民的人気女優なので、同情が集まるかと思いきや・・・
中等症なのに入院されたことで、バッシングされてしまっています。
綾瀬はるかコロナ感染、即入院でネットいまだ“大荒れ”…医療崩壊下ゆえ「上級国民」批判も根強
まあ、綾瀬はるかクラスともなれば、即入院で問題ないよなあ・・・と思ってしまいますが。
「上級国民」「下級国民」論議も起きてますが、この現象だけで、格差云々というのはちょっと短絡的かなあ・・・と思います。
西ヨーロッパほどではないですが、日本は医療保険制度は比較的充実しているので、誰でも容易に医療サービスを受けることができます。
ただ、コロナで病床がひっ迫するような状況になり、「誰を入院させるのか?」という問題が生じてくると、選別を行わなければならなくなりますが、いまの日本社会では、社会的ステイタスや経済力で優先順位に影響してくるのは、何ら不思議なことではないと思うんですよね。
ただ、「人間は生まれつき平等だ」、「医療サービスは誰も等しく享受するべきだ」みたいな大義名分(タテマエ)に反する状況を目の当たりにすると、不満を吐露せざるを得ない心境になってしまうんでしょうねぇ。
さて、「人新世の『資本論』」(集英社新書)斎藤幸平著
を読みました。
30万部を超えるベストセラーになっているようですが、こういう本がベストセラーになる時代というのは、上記のような現象とは無縁ではないなあ・・・と思うわけです。
どこかで、ちゃんとレビューを書きたいと思うのですが、本書では、気候変動問題を入り口にして、マルクスを現代的観点から読み直して、ポスト資本主義社会が展望されています。
「この著者が主張するような社会は、本当に実現可能なんかいな?」と思ったりもしますけど、経済成長と平等性をうまく両立させながら発展してきた日本が限界を迎えている状況を目の当たりにしていると、この本が売れる理由もわからんでもないなあ・・・とは思います。