又吉直樹さん原作で、行定勲監督の映画『劇場』が公開されました。

映画館に行くかどうか迷っていたところ、同日Amazon Primeで配信開始されていたので、こっちの方で観ました。

もともと「映画館で見なくても、DVDが出たら借りればいいかなあ」と思っていたので、リアルタイムで無料で観れた(と言っても、Prime会員の会費はかかりますが)のは良かったです!

調べてみると、Amazon Primeで同時配信されたのには、新型コロナで劇場公開が延期になったことが影響しているみたいですね。

配信と劇場で同時公開 行定勲監督が語る観客への新しい映画の届け方

新型コロナで、業界慣行を破るような革新が起きているんですねえ。

アメリカではすでにネット配信事業者が、質の高い映画を作って、独自配信していたりしますが、Amazon Primeの制作ではないとはいえ、日本でもやっと同時配信の動きが出てきましたねえ。

こういう作品(ヒューマンドラマ系)は、(ハリウッド映画なんかと比べて)映画館で観るのと、自宅で観るのとは大きな違いはないと思うんで、コンテンツとしても配信向けなんでしょうね。

さて、『劇場』は原作も読んでいました。

原作のストーリーと世界観は活かしつつも、美意識ある映像表現と、エンディングに独自のストーリも加えられていて、うまく映像化されていたと思います。

文芸作品を映像化する手腕の鋭さは、さすがは行定監督だなあ・・・と感心しますよ。

ちなみに、僕自身は、原作の小説は特別良いとは思いませんでした。

又吉さんは、天から二物を与えられた稀有な存在だとは思うんですけど、芥川賞作家の中では平均的なレベルだと思いますし、作品の内容も本来は現代人には受けにくいんじゃないかと思います。
私小説的で、主人公も独りよがりで、ちょっと古風な感じがするんですよね。
それが逆に新鮮に感じられるところもあるのかもしれませんが、そうなるにはまだ熟成されてない感じもあります。

又吉さんの人気で読まれているところが大きくて、専業の小説家が書いていたらベストセラーになるようなものでもないんじゃないかなあ・・・と思うんですよね。

いずれにしても、映画の方は、監督にも俳優さんにも恵まれて、うまく映像化してくれたなあ・・・と思います。

松岡茉優が良いですねえ! ネットではバッシングされることも多い女優さんですが、才色兼備の実力派だし、単なる美人俳優とも違った独特の魅力を醸し出しています。

山﨑賢人も役柄からすると、ちょっとイケメン過ぎる感はあるけど、憎み切れないダメ男を好演してましたねえ。
演出の問題かもしれないけど、ちょっと独白が耳障りなところはありましたけど。

名脇役(?)としての確固たるポジションを築いている伊藤沙莉さんも良いですねえ。もっと登場場面を増やして、主役の沙希と対比的な役柄を強調してればもっと良くなったかなあ…と思います。

 


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