芸術の秋です!
秋でなくてもよいだろうと思うのですが、夏は暑いし、冬は寒いし、春は浮かれているので、やっぱり芸術を堪能するのは秋が良い。

だから、と言うわけではないですが、新国立劇場でプッチモニ(古い!)、じゃなかったプッチーニの『ラ・ボエーム』を観てきました。

ラボエーム

映画の方は以前、観ていたのですが、劇場で観るのははじめてです。

ちなみにブロードウェーミュージカルの『レント』は本作の現代的なアレンジと言われています。
さらに、映画『ムーランルージュ』も本作から着想を得ているそうです。
実際、設定がほとんど同じですからねえ(雰囲気はかなり違うけど)。

新国立劇場はクリスマス仕様です。
新国立劇場11

さて、今回の『ラ・ボエーム』について。

何より、ミミ役のアウレリア・フローリアン、ロドルフォ役のジャンルーカ・テッラノーヴァのいずれも歌唱力が素晴らしかったですね。
生で鑑賞する素晴らしさが実感できます。
オペラは、音楽が第一ですから、ここが悪いと芸術作品として成立しない。

貧乏芸術家の話ですから、舞台や衣装は豪華絢爛さからは程遠いのですが、パリの街角の風景がうまく出ていて雰囲気もよく、舞台演出もなかなかだと思いました。
古典的な世界を壊さないようにしつつ、映像技術なんかも使っていて工夫されていました。

ストーリーはパリに集う貧乏芸術家の悲恋もの。
病弱な恋人が病死するという、王道路線で、現代人からすると、あまり自分ごと化できないストーリーです。
しかも、僕にしてみるとちょっと違和感あるんですよね。
ロドルフォは貧しく、ミミの病気にとって自分の存在がマイナスになると思って、ミミに対して自分から疎遠にします。
本当に愛しているなら、芸術を一旦捨てて、働いても良いんじゃないの?
と思ってしまいます。
仕事がないのかもしれませんが、だとしても、ミミとは一緒にいた方が良いんじゃないの?
だって、病気って物理的な問題だけじゃないでしょう。
愛が満たされることで、精神的に救われるんじゃないの?
と思ってしまう。

まあ、古典芸術にストーリーの整合性、論理性を求めるものではないのですけどね。
この作品が輝きを放っているのは、時代を超える芸術の様式を備えているからだと思います。

最後にトリビアです。
『ラ・ボエーム』とは「ボヘミアン」のこと。
いまでは、「ボヘミアン」と言えば、ノマド的な自由人のことを差します。
元々、ロマ(ジプシー)の多くがボヘミア地方(いまのチェコあたり)からやってきていることから、このように呼ばれるようになったそうです。

新国立劇場12


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