国立劇場で、平成28年7月歌舞伎鑑賞教室「卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)」を観てきました。

国立劇場

先月に続く、鑑賞教室です。

『新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎』 in 国立劇場で時代精神を考える

夏休みシーズンで、中高生が多かったです。
開演前は「うるさいなあ」と思いましたが、公演が始まるとみんなマジメに観てたし、拍手や歓声もいつもより大きくて、良い雰囲気でした。
江戸時代の歌舞伎もこんな感じだったんだろうなあ・・・と思いました。

国立劇場2

鑑賞教室は初心者向けですが、役者は演技は通常の公演と同じで、決してレベルは低くはありません。

フォーマットは同じで、最初に歌舞伎の舞台や演技や衣装なんかの説明があって、その後に短めの演目の公演があります。

今回の「卅三間堂棟由来」は、異類婚姻譚と呼ばれる分野(?)で、柳の精と人間が結婚して、別れるまでが描かれています。
昔話なんかでもあるような話なので、初心者でも取っつきやすかったんじゃないかと思いますね。

柳の木を守った平太郎に、柳の精が恩返しとして女性の姿に身を変えてアプローチして・・・
良く言われていることではありますが、日本の物語って、昔からエコロジーの精神が色濃くあったんですよねえ。

会場で配られたパンフレットにも書いてありましたが、西洋の物語は、人間が魔法で動物に変えられ、魔法が解けて元の人間に戻る。
そういう物語が多い。
日本は、動物や超自然的な存在がそのまま普通に人間と結婚して同居したりしている。
まさに本作品は、日本人の精神を色濃く反映した作品だと思いました。

既視感のある物語で、意外性はないのですが、じわっとくる良い話ではありました。

国立劇場が6,7月にやる鑑賞教室は、「歌舞伎を観たことがないけど一度観てみたい」という人にはとても良い企画だと思います。

国立劇場3


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