新橋に行く用事があったので、下記の展覧会に寄ってきました。
招待券が安く手に入ったこともありますしね。

「マティスとルオー展 ―手紙が明かす二人の秘密―」@パナソニック汐留ミュージアム

マティスとルオー展01

ちょっと消極的な書き出しですけど、パナソニック汐留ミュージアムってイマイチ気合が入ってないんですよね。
過去にも2つほどレビューを書きましたが・・・

「REVALUE NIPPON PROJECT 中田英寿が出会った日本工芸」の違和感

「モードとインテリアの20世紀」(汐留ミュージアム)は可もなく不可もなしというところ

たまに良い企画展もありますけど、当たり外れが大きいです。
ゴーギャン、キリコ、モローとルオーは良かったですけどね。

今回の展覧会も悪くはないんですが、ちょっと物足りない感じがしました。

マティスとルオー展02

まず、「マティスとルオー展」と銘打っておきながら、ルオーの作品が7~8割を占めており、しかもマティスの作品は有名作品、名作は少なめです。
どちらかというと、「マティスとの交流から読み解くルオー展」という感じです。

象徴主義の巨匠ギュスターヴ・モローは優れた教育者でもあり、国立美術学校の名教授でした。
マティスとルオーはほぼ同年代で、ギュスターヴ・モローの下で学び、才能を開花させた。

以前、同じ美術館でやっていた、「モローとルオー -聖なるものの継承と変容」では、一見、作風が異なる、モローとルオーがどう繋がっているかが良く理解できて、ルオー個人についてだけでなく、アーチストがどのように師から学び、独自性を獲得していくかという、普遍的なところを学ぶことができました。

今回は、マティスとルオーの交流を軸に構成されています。
この二人が交流があり、書簡を交わしていたことは知りませんでした。
当時は、メールもSNSもない時代だから、手紙でやり取りするしかなかったんですね。
気軽に連絡取れないからこそ、逆に本質的で深いやり取りがなされたんですねえ。

二人にどのような交流があったのかを知ることはできて、その点は興味深いんですけど、それがお互いの作品にどう影響を与え合っているのかは、イマイチ分かりませんでした。

上にも書いたように、ルオーの作品の比率が高く、ルオーがどのような作風を辿っていくかは良く理解できて、その点においては良い展覧会かもしれません。
でも、タイトルが「マティスとルオー展」ですからねえ。
タイトルが中身を裏切っている感は否めない。

ちなみに、この美術館はルオーのコレクションが充実していて、「ルオー美術館」と言ってよいくらいです。
こだわりがあるのは素晴らしいんですが、タイトルで併記してるんだから、マティスをもう少し立ててほしかったなあ・・・

展示品の質 ★★★☆☆ ルオーは充実、マティスはイマイチ。
展示数 ★★☆☆☆ 美術館の規模もありますが、少な目。
雰 囲 気 ★★★☆☆ まあ普通。
演出&解説 ★★★☆☆ 書簡の内容の展示は良いが、作品との結びつきが分からない。
交  通 ★★★☆☆ 新橋駅と汐留駅から近い。
入場料(CP) ★★☆☆☆ 一般1000円は妥当なところかと思います。
総評 ★★★☆☆ ルオー作品の鑑賞には良いかと思いますが。

建物の外には、椅子が並んでいて良い感じでした。
風が強くて、ちょっと寒かったので人はいませんでしたが・・・

汐留


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