静岡に遠征する機会があったのですが、天気が悪くて外を散策できませんでした。
そのかわり、静岡駅からすぐ近くの静岡市立美術館に行ってきました。
静岡県は、富士山あり、海あり、湖あり、茶畑ありと、魅力的な場所だと思います。
ただ、静岡駅周辺はなんの変哲もない地方の中核都市という感じです。
そうした中に、静岡市立美術館があります。
ロビーからして雰囲気が良くて、住民にとってはオアシスみたいな場所だなと思います。
色々と、セレブチックなイベントも開催されているようですね。
さて、今回の展覧会は、ランス美術館展。
あまりメジャーな美術館ではないかと思いますが、フランスのシャンパーニュ地方にある美術館です。
美術鑑賞する際は、画家だけでなく、それを購入する人にも注目しないといけないと最近実感しています。
芸術家と言っても霞を食って生きているわけではありませんから、生活の糧が重要です。
近現代美術の台頭の背景には、新たな富裕者層の出現があるんですね。
さて、ランス美術館の作品は、シャンパン・メーカー、ポメリー社の経営者であったアンリ・ヴァニエのコレクションで、死後に寄付されたものです。
展覧会ですが、作品数は70点程度と、さほど多くはありませんでした。
バロック時代の作品はあまり有名なものはありませんでした。
ダヴィッドの「マラーの死」の展示がありましたが、実物を見れて良かったです。
画集で見るのと、臨場感が違います。
後半はフジタの作品が多く展示されていました。
宗教画がたくさん展示されていて、「あれっ?こういう作品も描くんだ」と思いました。
フジタの幅広さが伺える展示でした。
地方の美術館は東京ほど混んでいないのも良いですね。
展示品の質 | ★★★★☆ | 地方都市でのこの規模の展覧会では高いかと。 |
展示数 | ★★★☆☆ | じっくり見るには適度かもしれませんが。 |
雰 囲 気 | ★★★★☆ | 内装はオーソドックスですが、モダンな感じで結構良いです。 |
演出&解説 | ★★★☆☆ | こちらもオーソドックス |
交 通 | ★★★☆☆ | 東京からわざわざ行くには遠いけど、静岡駅からは近い。 |
入場料(CP) | ★★★☆☆ | 一般1200円は作品数から適度な設定かと。 |
総評 | ★★★☆☆ | 東京からわざわざ行くほどではないけど、機会があったら立ち寄ってみると良い。 |