黄金のアフガニスタン1

遅くなりましたが、週末に行ってきた、東京国立博物館の特別展「黄金のアフガニスタン」のレビューをしておきます。

ちょうど、前回の日曜美術館でも特集されてましたね。

若冲展が凄い行列で話題になっていましたが、こちらは行列ができるほどではないですが、そこそこ盛況でしたよ。
そこそこですがね・・・
地味だったけど、良い展覧会でした。

アレクサンダー大王の征服は、このアフガニスタンにも及んでいて、その時にギリシア文化が伝播したんですよね。
そのことは世界史の教科書にも出ているし、東西交流によってヘレニズム文化が誕生したというのも、教科書に出ています。

でも、この展覧会を見て、はじめてアフガニスタンにギリシア人が植民していて、ギリシア都市を築き上げていたというのは、はじめて知りました。
仏像がギリシア風なだけでなく、ギリシア神話の神々をかたどった装飾品なんかが、アフガニスタンで発掘されてるんですよね。
ギリシアの神々が、この地で発掘されていたなんて事実、はじめて知りました。

さらに、アフガニスタンはインド文明、中国文明も混ざり合っており、それらがブレンドされた彫刻やら装飾品やらが出土されている。
この展覧会では、他では見たことのない展示品が多数あって、とても勉強になりましたよ。

ただ、展示品は写真で見ると大きいようなイメージがありますが、実際は小物が多かったです。
逆に、その精巧さは感心しましたがけどね。

アフガニスタンと言えば、いまは「紛争地帯」というイメージが強いけど、まさに「文明の十字路」というにふさわしい地域で、高い文明を誇っていたんですね。
イラクのバグダッドもそうですけど、高度な文明を築いていた都市が、人間の争いで、荒廃し、衰退していくのは、悲しいものがあります。

さて、今回の展示品は、元々か首都カブールの国立博物館に展示されていたものでした。
ソ連の侵攻や内戦で展示品の多くは破壊されたり、盗難にあったりしたのですが、博物館員が命がけで守り抜いて、いまに残っています。
ひとつの感動的な物語です。

文化を破壊する人たちに対して、文化を守る人というのはあまりにも無防備かつ無力なわけですが、それでも守るべきことは守る。
作品はもちろんですが、それを守る人たちも、世界に誇るべき存在です。

一点、アフガニスタンの文化遺産の保護には、日本も大きな貢献をしています。
僕は、愛国心は弱いですけど、日本人として誇らしいと思いましたよ。

特別展「黄金のアフガニスタン」@東京国立博物館

作品の質  ★★★★☆
作 品 数  ★★★☆☆
雰 囲 気  ★★★★☆(展示品はエギゾチックですが、普通かと)
演出&解説 ★★★★☆(解説は丁寧だった)
交  通  ★★☆☆☆(上野駅からやや遠い)
入場料(CP) ★★★☆☆

総  評  ★★★★☆

黄金のアフガニスタン2


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