「宗像・沖ノ島」が世界遺産登録、条件付きで勧告とのことです。

世界遺産登録勧告 福岡県は喜びと落胆 一部除外で

沖ノ島は、年に一度の大祭の時だけ一般の人が上陸して参拝できるんですよね。
なので、世界遺産登録で観光資源にするのは難しい。

周辺の遺産も含めて世界遺産に登録しよう、というアテが外れて、福岡県としても手放しで喜んではいられず、ホンネとしては複雑なところなようです。
僕自身、棺桶リスト(死ぬまでにやりたいことリスト)に「日本の世界遺産を制覇する」というのがあるので、大祭で上陸できないと、目的達成できないから、一気にハードルが上がってしまいました。

さて、世界遺産に登録されると、観光客が殺到するというのが現実ですが、世界遺産は観光地としての価値を格付けしたものではない!!
ということを忘れてはならないと思います。

実際行ってみて、「世界遺産なのに、たいしたことなかった」「何でこれが世界遺産なのかわからない」みたいなことを言う人も多いです。
石見銀山、富岡製糸場、紀伊山地の霊場と参詣道あたりに行った人から、こういう意見を聞くことが多いですね。

世界遺産の条件とは・・・

国家間の境界を超越し、人類全体にとって現代及び将来世代に共通した重要性をもつような、傑出した文化的な意義及び/又は自然的な価値を意味する「顕著な普遍的価値(Outstanding Universal Value)」を有している

ということだそうで、観光地として価値があるかないか、というのはあまり関係ありません。

なので、「世界遺産だから観光地として見ごたえあるはずだ」という認識は、「紅白歌合戦にでたアーチストは音楽性が高い」「日本アカデミー賞を受賞した映画は作品として優れている」という認識と同じくらい間違ってます(!?)

海外では、「世界遺産=観光地」というイメージは日本ほど強くないようです。
実際、世界遺産に登録されていなくても、行く価値あるところはたくさんあります。

アメリカでは、世界遺産よりは国立公園に指定されているかどうかを重視する、と米国留学経験ある友人が言っていました。
中国では、観光地としての価値を国家が格付けしたものがあって、それがガイドブックにも載ってました。
そういえば、フランスにはミシュランがありましたね。

日本の観光地を第三者機関が格付けすれば良いんじゃないかと思いますよ。
今回話題になった福岡県周辺では、大宰府、吉野ヶ里遺跡なんか良いと思います。
世界遺産への推薦取り下げが検討されている「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」にしても、キリスト教遺産だけでなく、長崎の街並みや五島列島の自然含めて、世界遺産でなくても十分行く価値ありますよ。

ただ、世界遺産というのは、予習してから訪問すると、色々と勉強になるんですよね。
日本史、日本地理的な意味合いではなく、世界史、世界地理的な見地から評価されているので、「なるほど世界的な視野から俯瞰するとこういう位置づけになるのか!」と発見が得られます。

「世界遺産だから行ってみよう」「世界遺産だから凄いはずだ」みたいなことから一歩踏み込んで、「なんでこれが世界遺産なんだろう?」「どうしてこれは世界遺産に登録されてないんだろう?」と考えたり調べたりすると、理解が深まりますよ。


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