☆☆ ブログ 沖縄移住で人生リセット! の再録です ☆☆

映画『米軍が最も恐れた男~その名は、カメジロー~』

カメジロー

先週土曜日から沖縄で先行公開されている、ドキュメンタリー映画です。

公開初日には、上映館(桜坂劇場)に長蛇の列ができたそうです。

「カメジロー」に会いたい 桜坂劇場前、長蛇の列

こういう様子を見ても、沖縄という地は、他の地方都市とは違うなあ・・・と思います。

沖縄では公開前からかなり宣伝していたし、公開初日は監督挨拶やらネーネーズの歌やら、色々な客寄せイベントもあったので、そうした影響も大きいとは思います。
さて、昨日、公開から3日目に観てきましたが、一番大きい2階の劇場での公開。
席は半分弱埋まっている感じでした。

沖縄の映画館で、席が半分埋まっているのはあまりないので、混雑している方だと思います。

監督は、TBSテレビ報道局編集部記者・キャスター、アナウンサーの佐古忠彦氏。
主題曲は、なんと坂本龍一が作曲、演奏されています。

監督の佐古さんって、番組内で政権批判をしている影響で干されたとか、そんなウワサもありますが、こういう映画を作られていることを考えると、テレビ局側としても「少し大人しくしてろよ」ってことになってもムリはない。
おそらく、坂本龍一氏は、趣旨に賛同されて、ギャラ度外視でこの仕事を受けたんでしょうね。

さて、タイトルになっているカメジローですが、瀬長亀次郎のことです。
米国占領下の沖縄で米軍に対抗した政治活動家。
那覇市長、衆議院議員も歴任。

そうした肩書きはさておき、米国占領下の沖縄で、魅力的な人柄と鋭い演説で市民を熱狂させ、市民運動を率いた。

本作を観ていると、当時の米軍がいかに横暴だったか、沖縄の人々がいかに虐げられていたかが良く分かります。
アメリカ合衆国は「民主主義国」ではあるのですが、共産主義の脅威を排除するという大義名分の下であれば、反民主的な行動は容認されてきたんですよね。
瀬長亀次郎の那覇市長時代は、米軍は那覇市の水道を止めたりしてたそうです。
キューバに対する経済封鎖を想起させますね。

そうした中で、米軍に屈することなく、住民のために戦った姿は感動的です。
信念を曲げず、不屈の精神で権力に立ち向かう。
その姿は、たしかに現代の政治家に欠けているところだなあ・・・と思いますし、いまみるとカメジローの姿は英雄的です。

終了後には拍手が起きてました。
さすがは、沖縄は違うなあ・・・と思いました。

ただ、僕としては、米国占領下の沖縄を知らないので、カメジローの闘争を自分ゴトとして捉えることはできないです。
沖縄返還は1972年ですから、たとえ僕が沖縄に生を受けていたとしても、物心つくころにはすでに返還されてましたからね。

もちろん、その後も暴行事件や、米軍機の事故は起きており、住民運動も起こっています。

映画の中では、返還後の住民運動、最近では辺野古埋立反対運動も、カメジロー精神を引き継ぐものとして描かれています。
翁長県知事の言動もしかりです。

ただ、僕はこの点は違和感がありました。
いまの沖縄の人たちを見ても、必ずしも基地には反対じゃないんですよね(もちろん、反対している人もいます)。
辺野古にしても県外の運動家が跋扈しているという話は、地元の人から聞いています。

カメジローの時代は、沖縄の人民の鬱屈した感情を、カメジローが代弁し、行動に導いたと言えるでしょう。
いまは、米軍も当時ほどは高圧的ではないし、基地の存在はマイナスばかりではなくなっています。
現在の反基地運動は、沖縄の人民が主体で、自らの権利の獲得のためにやってるようには見えません。

カメジローの精神を、いまの反基地運動に直接つなげてしまうのは、ちょっと短絡的じゃないかなぁ、と思いました。
この映画に対して、その点、違和感がありました。


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