会社員だった頃は、出張でもプライベートでも中国大陸に行くことが多かったですが、会社を辞めて沖縄に来てからは、台湾に行くことが多いです。
沖縄から台湾は、東京に行くよりも近くて、福岡と大体同じ距離感です。
で、今回香港に行きましたが、沖縄と香港との距離が、だいたい東京との距離と同じです。
時間的にも、お金的にも、台湾や香港は行きやすいんですよね。
中国大陸を含めて、中華文化圏に行ってみると、日本との距離の近さを感じると同時に、大陸の存在感を意識せざるをえません。
昨日のブログで、「日本人として香港と台湾の動向は注目しておくべきだ」と書きましたが、大陸中国の隆盛は、政治と経済の両面で、日本にとって脅威になると思うんですよね。
ちょうど、台湾在住の日本人がnoteに興味深い投稿をされていたので、紹介しておきます。
2020年代をいきる日本人に、なぜ台湾の選挙が重要なのか、という話
いま台湾で起こっていることが、2020年代の日本でも起こりうる
可能性は十分にあると思います。
と書かれていますが、まさにそこなんですよねぇ。
このまま中国が成長を続け、国際政治的な影響力を増すと、日本が中国の支配下に置かれてしまうのも、あながちないとは言えないと思っています。
経済面ですが、引用ばかりで恐縮ですが、野口悠紀雄氏(一橋大名誉教授)が下記のようなことを語られています。
東京よりも北京や上海、あるいは香港や台北やシンガポールの方が高い報酬が得られ、やりがいのある仕事を与えてくれるのであれば、日本人もそっちに行って出稼ぎすることになるでしょう。
高度な仕事に限らず、中国の方が経済的に豊かになれば、単純労働でも中国の方が賃金が高くなる可能性がありますね。
日本の低賃金労働者が、中国のレストランで日本人が皿洗いしたり、工場で働いたり、宅配業者に雇われたりする可能性もあるかもしれません。
香港にいると、フィリピンやインドネシアから出稼ぎに来ている女性たちがたくさんいますが、日本人がその中に混ざる可能性もあるかもなあ・・・なんて思ったりするわけです。
逆に言えば、日本国内に囚われずに「自分を高く買ってくれるのはどこか?」、「世界的に見て、どういうスキルを身につければ、一番稼げるのか?」ということを、日本人は考えざるを得なくなる時代がすでに来ているんだと思います。