一か月間のヨーロッパ旅行も終わりです。

最後に、ウィーンで『第三の男』の舞台となった観覧車を見てきました。
天気が悪かったし、朝だったので遊園地は空いてなかったので、乗ってませんけどね。

『第三の男』の観覧車のシーンでの、下記のセリフは有名です。

ボルジア家支配のイタリアでの30年間は戦争、テロ、殺人、流血に満ちていたが、ミケランジェロ、ダヴィンチ、ルネサンスを生んだ。 スイスの同胞愛、500年の平和と民主主義は何をもたらした? 鳩時計さ

映画史に残る名セリフと言っても過言ではないでしょう。

補足しておくと、舞台は第二次世界大戦直後のウィーンで、戦後処理で各国でウィーンは分割管理されているんですよ。
混乱に乗じて、オーソンウェルズが演じるハリーライムという悪党が暗躍している。
このハリーライムが自分の悪事を正当化して、かつての友人に語るセリフが上記なんですよね。

たしかに、ヨーロッパを旅行していると、このことを痛感します。
壮麗なお城を観光していても、内部には拷問器具やら、戦争の道具(兵器や武器)が展示されています。
多くの戦争と弾圧によって、美しい城が築かれるに至ってるんだなあ・・・と実感します。

ヨーロッパは、建築、美術、音楽、文学、すべての芸術で圧倒的な資産を残してきましたが、それも戦争、権力闘争、圧制とともに生み出されたものだと実感します。
もちろん、平和な時代もあり、その時に生み出された芸術・文化もあるんでしょうが、それでも、ヨーロッパ文化というのは強大な権力集中によって生み出されたものなんですよね。

実際、権力の集中がなくなって、ヨーロッパは新しい文化や芸術の生産地ではなくなってしまいました。

ただ、暴力、戦争、権力集中があれば文化が生み出されるというわけでもなく、20世紀の独裁者、ヒトラー、スターリン、毛沢東の時代は、後世に残るようなものは生んでないですね。

改めて、日本が面白いと思うのは、日本は平和な時代に文化や芸術をちゃんと生み出しているんですよね。
具体的には、江戸時代、具体的には元禄、およびそれ以降の時代です。

歌舞伎、浮世絵、落語なんかはこれらの時代に成熟していったんですよね。

日本の場合は、庶民が文化や芸術(芸能というべきかもしれませんが)になりました。

歌舞伎はオペラやバレエほど世界で受容されているわけではないけど、海外でもちゃんと評価されています。
浮世絵に至っては、印象派を生むのに多大な貢献をするほどに、西洋絵画にも影響を与えてますから、誇ってよいと思いますね。

現代でも、日本のコミック、アニメ、ゲームは、世界で受容されています。
ただ、これが後世に残って、評価されるかどうかはいま時点ではわかりませんが。

いずれにしても、日本は平和な時代に芸術・文化を生み出した国でもあるので、そこは世界に誇れるのかな、と思っています。


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