春にクック諸島&ニュージーランド(シドニーにも立ち寄り)を旅し、秋(いま)中欧ヨーロッパを渡り歩いているところです。

海外に来て思うのは、日本の少子高齢化というのは深刻な問題だってことです。
日本にいると、見慣れてしまっていてなかなか意識しづらいいんですが、繁華街以外のところでは、日本はやたら高齢者が多く、子供が少ない。

いま経済成長で話題になっているカンボジアなんかは特にそうなんですが、子供がたくさんいて、老人が少ないです。
老人世代が、ポルポト政権時代に大量虐殺されてしまっているという特殊な状況はあるわけですが・・・

さて、中央ヨーロッパは、日本と比べてもあまり発展している感じはしません。
建物も古いし、インフラも昔のものを使いまわしている感じがあります。
ただ、IT化はかなり進んでいるんですよね。

クレジットカードを使えるお店は日本より多いし、外貨を降ろせるATMもたくさんある。
街中至る所に、無料のWiFiスポットがある。
長距離列車やバスは、ネットでの予約がかなり普及しています。
切符は、スマホでQRコードが表示される仕組みになっていて、それを読み込む形式になっています。
観光施設も、チケット売り場は友人のことが多いですが、入口は無人で、チケットのバーコードを読み取らせればゲートが開く仕組みになっています。

ニュージランドなんかは、空港のチェックインや荷物預け入れもすべて自動化していました。
この辺については、以前も書きました。

海外に来て、日本は停滞していると実感する

IT化が進んでいる一因として「日本ほど、人が丁寧に対応してくれない」というのがありそうです。
日本って、どこの窓口でも丁寧なんですよね。
外国人に対しても同様かはわかりませんけど、言葉の障壁がない限りは、丁寧に対応してくれます。
これには、異論もあるかもしれなけど、少なくとも他の先進国と比べると、かなり丁寧だと思います。

こちらでは、スーパーやショッピングモールで探し物をしていても、近くに店員さんがいないことが多いし、店員さんに聞いても「ありません」とぶっきらぼうに言い放たれることが多い。
まるで、「俺に聞くな、自分で探せ」みたいな勢いです。
バスに乗るとき、「このバスは○○に行きますか?」と聞いても、返ってくるのはイエスかノーくらいです。
日本だったら、ノーの場合は「○○番の乗り場に行って下さい」「切符売り場で聞いてください」くらいのことは言ってくれることが多いと思うし、そうしないと「不親切だ」と文句を言われると思うんですよね。

Amazonがこれだけ世界を席巻しているのも、改めて納得できます。
海外では店員が親切ではないし、日用品に関しては、商品の展示もわかりやすくないし、値段表が付いてないことさえあります。
それどころか、パッケージが汚れていたり、破れていたりすることも。
リアル店舗で買うメリットが薄くて、ネットで買った方が、サービスも品質も良かったりするんですよね。

日本のサービス業の親切さは、消費者の要求が厳しいからというのもあると思うけど、高齢者対応というのも大きい気がします。
IT化が進むと、若い人は対応できるんでしょうが、高齢者は「わからない」となって、結局は人が手を貸さないといけないんですよね。
特に、団塊世代は、懇切丁寧なサービスに慣れてしまっているから、効率化、IT化を進めると、クレームをつけてくる可能性が高いです。

実際、僕が以前所属していた老舗のサークルは、高齢者も多かったのですが、何かにつけて団塊世代の人たちが文句をつけてきていました。
紙の会報誌を発行していたのですが、「手間がかかるので、ネットで代替しよう!」という案が若い世代から出ていたのですが、高齢者から「俺はネットは使わないから、紙の会報は必要」「ネットで読むのは目が疲れる」「やっぱり、紙の質感があってこその会報だ」といった抵抗にあって、延々と会報誌の発行を続けていました。
最後は、中堅世代の編集担当が「手間がかかり過ぎてやってられない」と作業をボイコットして、発行停止になりましたが。

高齢者は大切にしないといけないとは思うし、ネット上で「老害」だのと騒ぎ立てたりするのは、過剰だと思うんですけど高齢者が日本の革新の妨げになってしまっている面は否定できない、と海外に来て改めて思います。

僕の年齢でも、自動化、IT化に順応しづらいところはすでにあるんですけど、「人が対応してくれるなら、人にやってもらえばよい」となってしまうと、いつまで経っても革新、効率化は進まないと思うんですよね。

消費者側も「最初は不便でもガマンして使ってみる」「わからないのは、わからない方が悪い」くらいの感覚で、環境に適応しないと、日本社会の革新はなかなか進まないんじゃないかと思ったりもします。

最初は戸惑うし、腹立つことも多いですが、しばらくすれば慣れますよ。

日本の親切さが懐かしくなることも多々ありますがね(笑)。


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