
バックパッカーをやってきた人なら1度くらいは経験したことがあるとは思うのですが、発展途上国に行くと、日本でドロップアウトした40~50代くらいのオヤジがいたりします。
安宿に長期で滞在して、主みたいな存在になっていて、若いバックパッカーを捕まえて話をはじめたりします。
こういう人って、たいていは自分の話しかしないんですよね。
「俺が最初にカンボジア来た頃はまだポルポトゲリラがいて、俺は危険をかいくぐって・・・」みたいな過去の武勇伝を語ったり。
「君は旅から何を得ようとしてるの? 俺の若い頃は・・・」みたいな説教をぶちかましたり。
「ヴェトナムのお姉ちゃんは居乳でええなあ。俺がこないだ行ったホーチミンの置き屋では・・・」みたいなエロ話に走ったり。
酔っぱらうと、さらにエスカレートしたりする。
たいてい、若い旅人にはウザがられます。
あまりにひどいと、宿側と揉めることもあります。
「こんなウザい人がいる」と噂になって、客足が遠のくことも実際あったりしますからね。
で、今回会っちゃったんですよね・・・
日本人の60歳前後の男性で、同じ宿に1か月ぐらい宿泊していました。
上に書いているほど酷くはないんですが、やっぱり自分の話しかしないし、写真も女性のお尻や胸を撮影していたりしてちょっとエロかったです(笑)
何しているかは聞いてませんが、早期退職組かもしれません。
それを見ていて、「あれ? いまの僕もあまり変わらないなあ」と思いました。
僕より2歳年上の独身の旅好き男がいるんですが、彼が10年ほど前に「この前、旅先でヤバいオヤジに会っちゃったよ。俺も10年後はああなるのかなあ」って思っちゃったよ。
と言っていました。
まあ、彼の場合は一流企業に勤めていて、休暇を使って旅行しているだけなんで大丈夫なんですがね。
これまで僕が旅先で知り合ったドロップアウトオヤジは、怪しくて、ウザくて、エロくて、微妙な人が多かったんですが、今後の僕もこういう方向に行く可能性があるかもなあ・・・なんて感慨深く思ったりしたものでした。
まあ、結婚して家庭が持てるのであれば、それに越したことはないと思います。
人のこと言えませんけど。