プノンペンにトゥールスレーン博物館という、施設があります。
元々は学校だったものを、ポルポト政権時代に刑務所に変えられたもので、そこで多くの人が拷問され、殺されました。
いまはポルポト派による惨劇を伝える博物館になっています。

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いまは整備されて綺麗になっていますが、かなり強烈な博物館です。
カンボジア人と日本人って色々と似た点があると思いますが、負の遺産をしっかり残そうとするところが違うなあと思います。
原爆ドームこそ残っていますが、オウムのサティアンも、東日本大震災の遺構も、日本人はすべて取り壊してしまいますからねえ。

本題に戻しましょう。
アンコールワットを見ていると、数100年前にこれだけのものを作った英知に感動します。
実は、アンコールワットは灌漑技術を象徴する建築物になってるんだそうです。
実際、当時の王朝は灌漑技術が発達することによって、農業生産力もアップした。
だからこそ、巨大遺跡を作れるだけの財力と剰余労働力を確保できたんですね。

一方で、ポルポト政権時代は、知識人を殺しまくった。
農業技術が分かる専門家も殺し、原始的な農業政策を取ったんですが、あまりにも知識もなく、生産性の低い労働を人々に強制して、餓死者や栄養失調者も多数出た。
20世紀後半にカンボジア文明は大きく後退してしまったんですね。

日本もバブル以降は経済は低迷していますが、それでも技術は進化し、生活は便利になってます。
日本人って、あまり文明が後退するというイメージを持たないんじゃないかと思いますが、カンボジアは数100年前よりも後退していた時期がありましたからねえ。

そういうことを考えていると、いつ日本が滅んでもおかしくないとは思うんですよね。
そのことは日本人としてしっかり自覚しておいた方が良いと改めて思いました。

あれだけ繁栄を極めたアンコール王朝さえ、衰退、滅亡して、短期とはいえ、現代になってとんでもない政治が行われたんですからねえ。

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