フロリダプロジェクト

発展途上国(いまは新興国と言うべきか?)から来日した人が、日本にホームレスがいることに驚くと言います。
「こんなに豊かな国なのに、どうしてホームレスがいるの?」ってことですね。

でも、豊かな国にも貧困層はいるし、豊かな国だからこその事情もあります。
ニューヨークと東京のホームレスをデータで比較した記事がありますが、東京以上に豊かな都市のニューヨークはもっと状況がヤバいようですね。

ニューヨークのホームレスと東京のホームレスを比較してみた ~人生の選択肢とは~

日本でも徐々にそうなってると思いますが、先進国での所得格差の拡大と、そこから生み出される貧困層の問題は、社会問題として深刻だと思います。
アメリカでは、それがトランプ大統領を誕生させるに至ってますからねえ・・・

最近、貧困を扱った名作映画もたくさん作られています。

例えば・・・

『私はダニエル・ブレイク』 イギリス
『万引き家族』 日本
『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』 アメリカ

『万引き家族』、『わたしは、ダニエル・ブレイク』については、以前レビューしました。

『万引き家族』は反日映画か?

貧困問題について考えされられる『わたしは、ダニエル・ブレイク』(1123本目)

さて、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』が桜坂劇場で上映されていたので、観に行ってきました。

本作、アカデミー助演男優賞にはノミネートされてますが、作品賞にはノミネートされてません。
このことに対して、疑問を持つ方も多いようです。

たしかに、非常に優れた作品です。

アメリカ映画っぽくない作りなんですが、舞台は完全なるアメリカンで、アメリカの現実が描かれている。
不思議な雰囲気を持った映画です。

タイトルを見ると、ファンタジー映画に見えるし、たしかにファンタジックな作りにもなっているんですが、描かれているのは厳しい現実です。

この映画をちゃんと理解するためには、それなりの知識がいると思いますが、町山智浩と菊地成孔が秀逸な解説をしてくれているので、これを読んでいただければよいでしょう。

町山智浩『gifted/ギフテッド』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』を語る

菊地成孔の『フロリダ・プロジェクト』評:夢の国の外縁はゲトーが取り囲んでいる。これは驚くべき真実なんかじゃない。原理である。

このお二人、『セッション』の評価を巡ってバトルしたんですが、本作に関しては、お二方とも高く評価されているようですね(笑)。

主人公はシングルマザーとその娘なんですが、世界一の経済大国の市民だけあって、一見すると貧困層には見えないんですが、厳しい環境に置かれていることが徐々にわかってくるし、その状況は次第に悪くなっていきます。

「貧困=不幸」というのは短絡的ですが、貧困は不幸を招き入れやすいことをヒシヒシと感じる映画できた。
前置きが長くなりすぎて、語り切れなかった感があるので、この映画についてはまた書きます。


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