恋は雨上がりのように

『おっさんずラブ』が終了しましたね。
吉田鋼太郎が乙女なおじさんを演じて人気を博しました。

一般的には、オジサンというのは虐げられた存在です。
市場価値は低いです。
空港でSNSに投稿しただけで、バッシングされたりします。

一方で、若い女性の市場価値は高い。
美人だったらなおさらです。
嫉妬を買って叩かれることも多いですが、注目を集めやすいのは紛れもない事実です。

市場価値の低いオジサンと、市場価値の高い若い女性の恋愛は成り立つのか?
そんなテーマに真正面から扱った(?)のが、『恋は雨上がりのように』です。
原作の漫画も、アニメも見てはいませんでした。
映画も、最初は観る予定はなかったんですが、評判がかなり高かったので、見に行っちゃいました!

オヤジ一人でこの映画を観るのは、ちょっと恥ずかしいという思いもありましたが、恥を忍んで映画館に。

始まってしばらくは、「たしかに良い映画だけど、いかにもありがちな映画だな」という印象でした。
でも、物語が進んでいくにしたがって、どんどんハマってしまいました。

自宅からちょっと行ったところに、どこにでもありそうな庶民的な中華料理屋があります。
メニューも、チャーハンとか餃子とか、普通の物ばかりです。
期待せずにお店に入ったら、すごく美味しいんですよね。
ありきたりの料理が、すごく丁寧に作られていて、味のバランスも良くて、感動しました。

ちょうどそんな感じの映画でしたね。

さて、この映画は、中年のオジサンと女子高生の恋愛を描いたものです。
描き方によっては、「反社会的だ」と非難を浴びるんでしょうが、表現は抑制が効いています。
セックスはもちろん、キスもしません。
抱き合うシーンが一度あるだけです。

あきら世代も店長世代も支持『恋は雨上がりのように』

バツイチ、子持ち、ファミレス店長の45歳のオジサンの近藤役を演じるのが、大泉洋。
近藤に恋する17歳の女子高生あきらを演じるのが、小松菜奈。

この2人の演技が実によいのです。
映画を見終わってみると、配役はこの2人以外にありえないように思えてしまいます。

で、ネット上のレビューを見ていると、ほぼ絶賛されているんですが、「美少女が冴えないおじさんに恋するのが理解できない」という意見も出ていました。
たしかに、一見すると違和感あるんですけど、良く考えてみると、ちゃんとこの恋愛が成立しうる根拠が、作品の中にちゃんと隠されているんですね。

近藤が「なんで俺みたいなさえない中年男が好きなの?」みたいなことを聞くんですが、あきらの方は「人を好きになるのに理由なんて必要ないしょ」と答えます。
でも、理由は映画の中にちゃんと込められてます。

長くなったんで、この理由は次回に詳しく論じたいと思います。

ひとつ言えるのは、「長く生きているからこそ、身に着く魅力がある」ってことです。
その魅力ってのは、失敗やら挫折やらを経験することによってつくられるものなんですよねえ。

では、また明日!


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