BSプレミアムで『ブラッドダイヤモンド』をやっていたので、観ました。

感動した映画でも2度観ることはあまりないのですが、本作にはかなり感動した記憶があって、もう一度観たかったんですよね。
映画館で観て以来だから、10年以上ぶりです。

やっぱりすごい映画だな!
感心することひとしきりでした。

エンタ-テイメント作品としても一級品なんですが、これだけ社会性をしっかり持っていて、タブーにも挑戦している映画をハリウッドメジャーが作品として世を問うというのは、称賛に値すると思います。

さて、本作品は「紛争ダイヤモンド」を扱った映画です。
アフリカのダイヤモンド原産地は、紛争の種になっていて、多数の死者を出している。

本作の舞台は、アフリカのシエラレオネ共で、1991年 – 2002年の内戦の時期です。
ほんの15年前までこんなことが行われていたとは、恐ろしいことです。
いまでも世界では色々な紛争が起きてますから、過去の出来事であるかのように語るのは間違いでしょうが。

さて、当時のシェラレオネでは、政府軍と反政府軍が内戦を起こしているのですが、土地で採掘されるダイヤモンドが反政府軍の軍資金になってるんですよね。
漁師のソロモンがダイヤモンド採掘場での強制労働中、大粒のピンクダイヤモンドを発見することから、事件が進展します。
ディカプリオ演じる元白人傭兵のアーチャーがピンクダイヤモンドを狙ってソロモンに近づくんですが、政府軍と反政府軍の狭間でソロモンを守ることになる。
そこに紛争ダイヤの密輸の実態を追うジャーナリスト、マディー(ジェニファーコネリー)も絡んできて・・・

とまあ、ちょっと複雑な展開なんですが、それぞれがダイヤモンドに対する欲望にまみれて、無慈悲なこと極まりない。
そんな中で、アーチャーとマディーだけは、自分たちの使命を知っていて、欲望から距離を置いて(アーチャーは途中から変化していく)、使命を果たそうとします。

ハリウッドのお作法でいうと、アーチャーとマディーは恋愛関係に至るはずですが、あまりそこは明確にされてないですね。
惹かれあっているようではあるけど、恋人同士になってる感じもない。
アーチャーもソロモンは守るけど、善に目覚めたとか、そういうあからさまな心変わりをするわけでもない。
わざとらしさのなさが、作品を引き締めている感じがしますね。

さておき、アフリカの紛争の中で採掘されたダイヤは先進国の宝石会社が買い取り、先進国の消費者がさらにそれを買い取る。
そのお金が、さらに紛争を助長させる・・・

この映画には、そうした構造への告発があります。

10年前と比べると、僕の金融資産も格段に増えていますが、その分、人間の欲望の恐ろしさに自覚的にならざるを得ません。
そして、自分の欲望をどう自制していくのか、というのが以前に増して課題になっています。

この映画をいまみて、改めて人間の金銭欲の恐ろしさ再認識できたことは、貴重な体験だったと思います。

しかし、この映画、アカデミー賞5部門にノミネートされながら、ひとつも受賞していないんですね。
政治的な配慮があったんだろうか? と邪推してしまいます。

作品賞と主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)は与えるべきでしょう!


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