「子供が生まれました」とか言って、夫婦で仲良さそうに子供を抱っこしている写真がSNSにアップされているかと思えば、実は旦那が妻の妊娠中に浮気して家庭が崩壊状態だったとか、会社を辞めて独立して、世界を飛び回ってビジネスしている雰囲気を醸し出している先輩が、実は儲かってなくて困っているとか、そういうのを目の当たりにしてきました。

なので、SNSに上がってる「リア充アピール」は信用できません。

では、本当の「リア充」とはないか?
それはこの映画の中にあると思います。

『パターソン』
パターソン

単館上映系の映画ですけど、たまたま沖縄にも来ていたので、見てみました。

本当に事件らしい事件が起こらない、平板と言えば平板な映画です。
退屈とも言えます。
実際、見ていて途中でウトウトしてしまいました。

でも、この映画はとても良い!!

ストーリーはニュージャージー州のパターソンという町に住む、町と同名のパターソンという男の1週間の生活を描いたものです。
このパターソン、バスの運転手で、美人だけどちょっと変わった奥さんと、ブルドッグと一緒に生活しています。
ほぼ毎日同じような、単調な日々を送っています。
感情の起伏もあまりない男のようで、起こったり泣いたりはせず、淡々と生きています。

このパターソン、詩を書くのが好きで、バスの仕事が始まる前にずっと手帳に詩を書きつけている。
彼にとっては、見聞きする日々の何気ないものが価値を帯びていいて、それを言葉にすることで詩になるんですよね。
奥さんは、パターソンの詩が素晴らしいので、記録に残して出版したりしたがってるんですが、のらりくらりとかわします。

パターソンにとっては、詩はお金もうけの手段ではなくて、自分が世界と触れ合うことで自然と生み出される生成物のようなものなんでしょうね。

奥さんとはとても仲好くて、毎日一緒に寝ています。
映画のそれぞれの1日は、いつもベッドの中でパターソンが目を覚ますところからはじまります。

スマホも持っておらず、スマホの画面よりは、バスに乗ってくるお客さんや、市井の人たちの動きに注意を払ってる感じです。
自己アピールは全然しないし、自己アピールするほどの特別な体験もしてないんでしょうが、究極のリア充人生だなあ・・・と思いました。

僕も会社を辞めて、沖縄に移住して、早朝に起床して、ラジオ体操とジョギングに出かけ、いつも時間通り勤務先に行って、定時になれば会社を出て、自動車学校に通い・・・
みたいな生活を続けています。
平凡というか、単調なんですけど、そういう生活を稀有で愛しいものだと思っているんで、充実していて幸せなんですよね。
パターソンの人生はその究極なんでしょうねぇ・


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