『ニッポン無責任時代』に続いて、BSプレミアムで『ニッポン無責任野郎』やってました。

『ニッポン無責任時代』のレビューはこちら。

出世は運か?努力か?要領か?才能か? ~『ニッポン無責任時代』を観て~(1153本目)

前作と今作に共通して言えることですが、いい加減な主人公が、会社をスイスイ渡り歩いていく姿の裏で、日本のサラリーマン社会を痛烈に風刺していますね。

今になって言えることでしょうが、昭和のサラリーマン社会のおかしさ、そのおかしさの中で生きる小市民の滑稽さというのは、21世紀、平成の世の中でも十分に通用するところがあります。

・上層部は派閥争いに明け暮れる
・その下の人たちは、派閥争いの中で、どっちに付くのが賢明か躍起になっている
・そんな中で、少しでも出世しようと右往左往している

年功序列だからといって、みんな平等にしかるべきポジションが与えられるわけではないし、仕事の能力や成果だけではなくて、社内政治によっても出世は大きく変わってくる。

さて、主人公は源等(みなもとひとし:植木等)ですが、前作の平均(たいらひとし)とは、キャラクターまる被りですが、別の存在です。
それを証拠に・・・
書いてしまうとネタバレになるので、割愛しましょう。

いい加減なお調子者なんですが、例によって、極めて政治的なふるまいをするんですよね。
派閥争いの中で、両陣営にうまく取り入って、自分のポジションを高めていく。

主人公が憎めないのは、ゴマスリ男でもなく、自分の出世のために他の人たちを追い落とす卑怯者でもなく、しっかり自立した存在だからでしょうね。
クビになってもビクともしないで、次の道を探す。

どんなに会社がイヤでも、いつまでもうだつが上がらなくても、会社にしがみついて生きなければならない。
そんなサラリーマンがこの映画を観て、留飲を下げたであろうことは想像に難くないです。

しかし、このスタイルの映画って、後世に引き継がれてませんね。
時代のあだ花てきな映画ったのかな?
と思ったりもします。

いまのミレニアル世代と言われる人たちを見ていると、会社や仕事、出世や成功よりも、自分のやりたいことを重視、仲間との人間関係を重視しています。
こういう世代が主流になってくると、「無責任シリーズ」のような映画も、過去の遺物になるかもしれません。

それでも十分面白いと思うけどね。


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