社会が停滞すると、人は過去に目を向けるようになるんですよね。

なんで、いきなりそういうことを書くかというと、BSプレミアムでやっていた『ある日どこかで』という映画を観たからです。

この映画、1980年に作られた作品ですが、劇作家が過去にタイムスリップして、当時の人気女優と恋に落ちるという、恋愛映画です。

ちなみに、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』が1985年です。
この5年間は、アメリカ経済が停滞していた時代なんですよね。

1980年代後半以降はレーガノミクスの効果がではじめて、1990年代に入ると、日本がバブル崩壊したのと入れ違いで、米国は経済面でも世界を席巻していくことになります。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が1989年。
未来に行く物語ですが、その未来像は必ずしも明るいとは言えません。
ただ、ポジティブな方向に物語が進むので、この辺になると、アメリカにも明るい兆しが見え始めていることが伺えます。

そういえば、日本映画でタイムトラベル物はあまりないですが、あっても過去に旅するものが大半で、未来に旅する物語はほとんど見ません。
日本人って明るい未来を描かないし、未来を志向しない民族なのかなぁ・・・と思ったりもします。

さて、映画の話なのですが、『ある日どこかで』は興行的にはダメだったみたいですが、後でカルト的な人気を集め、じわじわと知られるようになった作品みたいですね。
たしかに、派手さはないですが、じんわりと良さが伝わってくる良作だと思います。

ヨーロッパ映画のような品格があるんですけど、主人公は『スーパーマン』のクリストファーリーヴが演じていて、ちょっと不思議な感じがありました。
現代から見ると、伏線の張り方や、パズルが完成するように伏線が回収されてストーリーがピッタリ嵌っていく展開は珍しくもないのかもしれませんが、当時としては斬新だったんじゃないかと思います。
アメリカ人もこういうノスタルジックな映画を撮るんだなあ・・・と思ったら、監督のヤノット・シュワルツはフランス人でした。

『バック・トゥー・ザ・フューチャー』が大ヒットしたのと比べると、本作は不遇の扱いを受けている感じはしますね。
まあ、一般大衆受けする類の映画じゃないかもしれないけどね。


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