ウディアレンの黄金時代は、1970年代後半から1980年代だと思います。

その頃は、本当に斬新でありつつも、正統派と言える名作を多数生み出していた。

もちろん、その後も良作を多数生み出していると思うんですけど、「絶対観に行こう」と思える作品は正直少なかった気がします。
ネタバレすると、1990年代以降は、観ていない作品も多数あります。

『カフェ・ソサエティ』も観るかどうか迷ったんですが、桜坂劇場でやっていたので、行ってみました。

カフェソサイエティ

ストーリはありがちと言えばありがちです。
ウディアレンの過去作品だけでなく、映画ではよくある、恋愛⇒別れ⇒別の人との恋⇒結婚⇒昔の恋人との再会という構成。

でも、これまで何度も描かれた定番ストーリーを飽きさせずに見せてくれるだけでなく、映画の素敵な世界に入り込ませてくれるのは、ウディアレンのセンスとしか言いようがない。
陳腐な表現ですが、この人は、本当に「映像の魔術師」だと思いますね。

近年(に限らずでしょうが)のウディアレン作品は女性がターゲットのようで、女性同士、デートで観て、まず外さない作品です。
セリフがうまいし、ひとつひとつのシーンが素敵だし、余韻は残しつつ、後味は悪くない。
オシャレなレストランで食事するような気分にさせてくれるんですよね。

玄人筋のウケが良いのもうなずけます。

ただ、最近の彼の作品は、それを超える何かが足りないとも言えるんですよね・・・
ないものねだりかもしれないし、その「何か」がないからこそ、気分よく楽しめる作品に仕上がっていると言えるのですが。
僕には、もう少しアクの強い作品の方がしっくりくるのです。


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