BSデジタルでやっていた『グラディエイター』のレビュです。

巨匠、リドリースコットの古代ローマ物のスペクタクル映画。

同じ古代ローマ物の大作『ベン・ハー』の影響をかなり色濃く受けてるなあ・・・と見受けられました。

欧米人って、古代ローマ(さらに先行するギリシア)が自分たち、いや、世界の文明の起源だと考えているそうで、かなり思い入れが強いみたいなんですよね。
だから(?)、映画や小説でたまに古代ローマものが作られるのですね。

前も書きましたが、『スターウォーズ』は古代ローマ史を下敷きにしてると言いますからねえ。

さて、ストーリー。

ラッセル・クロウ扮するローマ軍将軍マキシマスは皇帝アウレリウスから取り立てられるが、その息子であり皇太子のコモドゥスの恨みを買い、家族を殺され、奴隷に身分を落とす。
マキシマスは剣奴(グラディエーター)として名を上げていき、コモドゥスへの復讐へと近づいていき・・・

批評家の評価も高く、興行的にも成功。
作品賞を含む、アカデミー賞5部門も受賞しています。

たしかに、映像もしっかり作り込まれているし、ストーリーの運びも綿密です。

ただ、僕は世間的な評価ほどには、本作は素晴らしいとは思わなかったですね。
少し物語が紋切り型すぎる気がしますし、古代ローマの物語と言うよりは、現代のヒーロー物という感じです。
コモドゥスの復習によって、帝政から民主政治への道が開かれるわけですけど、帝政よりも民主政治が優れている、と言う発想は、極めて現代的かつアメリカ的な発想なんですよねえ。

僕は、帝政というか、独裁政治の復活を望んでいるわけではないですけど、古代ローマを舞台にしつつ、送られているメッセージが現代のアメリカンスピリッツバリバリなので、違和感を覚えてしまうんですよねえ。
この映画が公開されたころに、映画館で観ていたら、単純に楽しめたかもしれませんが、歳を取ってヒネくれてきたのかもしれません。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です