東宝(9602)の株主優待は5月末が期限です。

しかも、沖縄にはTOHOシネマズはありません。

「いまのうちに使ってしまわねば!」と思って、『ゴースト・イン・ザ・シェル』を観に行こうとしてたんですが、自宅近くの映画館は日本語吹き替えしかやってなかったんですよね。

で、次に観たい作品ってことで、『パッセンジャー』を選択。

パッセンジャー

自腹では観なかったであろう作品です。

でも、鑑賞してみて、意外に良かったんですよね。
いや、かなりレベル高いと思いました。

宇宙をテーマにしたSF映画なんですけど、『スターウォーズ』や『インデペンデンスデイ』みたいな、戦闘シーンがあるわけではありません。

**** ネタバレあり ****

時代設定は未来で、地球から別の惑星に移住する人たちを乗せた宇宙船が舞台です。
目的地の惑星に到着するまでの120年の間、乗客たちは冬眠装置で眠るんですが、エンジニアのジムだけが90年も早く目覚めてしまう。
孤独にさいなまれる中、理想の女性であるオーロラを冬眠装置の中で見つけてしまう。
ジムは1人だけ目覚めさせることができるんですが、オーロラを目覚めさせるかどうか葛藤し・・・
というストーリー。

人間ドラマが中心になっています。
でも、宇宙船のビジュアルとか、後半に危機に見舞われるスリリングさとか、かなり映像は作り込まれています。
エンタメ系のSFにはない、独特の世界観も良いんですよね。

ヒロイン役の名前からも、作品中のセリフからも分かるんですが、これって『眠れる森の美女』の未来版なんですよね。
でも、目覚めるのは王子様のキスによってではないし、目覚めた後は悲劇が待っている・・・

なかなか良くできた設定なんですよね。

結末がどうなるか、予想ができないので、最後まで目が離せないんですよね。

途中で、ジムが目覚めた理由が明らかになり、それが宇宙船の危機と繋がっていくんですが、ここからは普通のSF映画のトーンになっていきます。
で、結末は・・・ふ

ああ、なるほど!

という感じでした。

やっぱり、アメリカ映画、ハリウッド映画だなあ・・・と。
もっと違った終わり方した方が、余韻は残ったと思います。

まあ、アメリカ映画、ハリウッド映画なのでしょうがないですね。

2人が再び冬眠して、90年後に目覚めて新しい地で結ばれる・・・みたいな予定調和的な終わり方しなかっただけ、評価はできます。

思うんですが、『ゼログラビティ』『インターステラー』『オデッセイ』ときて、今回の『パッセンジャー』と、SF映画に新しい流れが生まれている感じがします。
いや、新しい流れというのは間違いですね。

現在のSF映画、いやアメリカのエンターテイメント映画は、スピルバーグとルーカスかかなりの方向付けを行ったと言ってよいと思います。
一方で、その前のスタンリーキューブリックが志向した方向性は、継承されなかった。
最近、キューブックラインが復活しているような気がします。

ただし、エンターテイメントを担保しつつ、大衆的な作品として継承されている感は強いですが。

『キングコング/髑髏島の巨神』が『地獄の黙示録』を下敷きにしているという話は以前に書きました。

『キングコング 髑髏島の巨神』は奥の深いエンタメ大作だった!(1117本目)

『素晴らしきかな、人生』も過去の名作映画を下敷きにしています。

『素晴らしきかな、人生』は素晴らしきかな(1106本目)

いまのハリウッド映画は、過去の名作映画(商業的なものではなく、質を追求した作品)をリスペクトして作らる傾向が強まっている感じがします。
それがエンタメ映画に深みを与えていることは否定できないので、この傾向は歓迎できます。
しっかりと新しい要素を入れていていて、単なる模倣ではないですしね。


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