スノーデン

先ほど『スノーデン』のレビューを書きました。

現代アメリカの闇をえぐった『スノーデン』(1102本目)

映画そのものではなく、映画を観て考えたことをちょっと書きたいと思います。
スノーデンは、所属している組織にとっては、離反行為を行いました。
しかし、国家による個人情報の傍受を防いだという点では、公共の利益に資した人とも言えます。

翻って、会社員でも、スノーデン的な状況に陥る可能性はあるんですよね。

僕の知り合いに、横領に加担せざるを得なくなった人がいました。
横領していたのは、彼自身ではなく、彼の上司です。
彼は経理担当だったんですが、上司の不適切なお金の処理を黙認していたんですよね。
告発すると、彼の立場がヤバくなっていた可能性もある。
一方で、黙認していれば、発覚した後に、彼自身も罪に問われる可能性もあった。
結果的に横領は発覚し、彼の上司は解雇処分。
彼自身は何の利益も得ていなかったので、処分は免れました。

こういう違法行為に当たることはさほど多くはないとは思いますが・・・

・自分が愛着を持てないし、お客さんにも勧めたくない商品の担当にされてしまった
・資料を大量に出力するように指示されたが、資源の無駄遣いだと思った
・社内政治で、本意でない勢力に加担せざるを得なくなった
・仕事を貫徹するために、部下や下請けをこき使わざるを得なくなった

みたいなことは、日常茶飯事だと思います。

自分の所属する組織、あるいはそこでの自分の立場を考えると、全体最適ではないし、社会の利益にもならない選択をせざるをえない局面というのがあります。
僕自身、そういう局面に置かれたことは何度かありますけど、「会社員だからしょうがない」と妥協してきました。
どうしても受け入れられないことには、反発したこともありますけど、基本は受け入れてきたつもりです。

「お金をくれる人に従わなければならない」というのは、労働者としてはやむを得ないところはありますからね・・・

会社を辞めてすっきりしたのは、そういう葛藤が一切なくなったことです。
自分が「間違っている」と思ったことはやる必要がない。
誰かの言うことに従う必要もない。

最初からこういう状態に置かれると、社会性のない人間になってしまうかもしれませんけど、僕としては比較的長い期間、雇われ人を経験してきたので、「大人の事情」もわかりつつ、自由に振舞うことができています。

そういう時期が僕にあったかはどうかさておき、会社でバリバリ働いていた時期であれば、『スノーデン』を観ても、「それはわかるけど、組織の利害に相反する行為をしたスノ君も悪いんデンはないか?」という感想も少しくらい混じったかもしれません。
いまは、ほぼスノーデンに完全に共感できます。


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