君の名は。

『君の名は。』が海外で高い評価を得ているようです。

「君の名は。」を英メディアが大絶賛 「宮崎駿氏と同様の評価を受ける」

「君の名は。」邦画収入歴代2位に 中国でも新記録

本作については、2回ほどレビューしてますが、「海外でのヒットを狙っているのでは?」ということはその時も書きました。

歴史に残るアニメの名作『君の名は。』(1029本目)

『君の名は。』v.s.『シンゴジラ』では、『君の名は。』を推すけど、無条件ではない

「日本らしさ」を打ち出しつつ、その「らしさ」はしっかり海外で評価されるように表現されています。
登場人物たちの立ち居振る舞いも、海外から観ると、独特に見えるかもしれないけど、普遍性を持たせている。
ハリウッドの映像技術とは全く別の美しい映像表現を実現している。

ハリウッド映画が大金をつぎ込んで高いレベルの表現技術を実現している中、同じことをやっても太刀打ちできないんですよね。。。
『シン・ゴジラ』は頑張っているとは思いますが、アメリカ人が観て度肝を抜かれるような映像表現かというと、ちょっと疑問です。
もちろん優れているところはたくさんありましたけどね。

日本映画で世界で勝負できるのは、いまではアニメくらいかな・・・と正直思います。

北野武、是枝裕和、西川美和、園子温、岩井俊二なんかは、世界でも勝負できる映画監督だと思いますが、商業的にはアニメほど成功していないと思うんですよね。
映画製作は金や名誉のためではない!と言ったところで、良い映画を作っても、日本国内で大ヒットもせず、監督がさほど称賛もされないのであれば、今後の発展は見込めないかなあ・・・と思います。

日本映画の未来に関しては、是枝裕和氏が詳しく語っています。

邦画大ヒットの年に是枝裕和監督が「日本映画への危機感」を抱く理由

前も書きましたけど、是枝監督が『海街diary』でカンヌに行ったとき、ニュースでは女優さんのことばかりクローズアップされてました。

芸能人に汚染された国、ニッポン

一番、称賛れなければならないのは監督でしょう!!

それはさておき。
商業としても成立して、世界に通用する日本のコンテンツと言えばアニメですよねぇ。

何よりも、日本のアニメは表現が独特でありながら、普遍性を持っています。
ディズニーやピクサーの作品は、現実とは違う、幻想的な世界を描いており、ターゲットとするのは子供です(結果的に大人も観ますが)。
日本のアニメって、ファンタジーの世界を描いていても、現実社会と接点を持つものが多いです。
『君の名は。』はまさにそうです。
作品内容も、大人も含めて幅広く楽しめるように作られている。

元々、日本のアニメは、手塚治虫がディズニーアニメから学んで発展したものですが、その後、本家とは別に独自の発展を遂げるんですよね。
いまや、日本の方が本家になっているといっても過言ではないかもしれない。

アニメ映画はあまり観ないのですが、今年 『君の名は。』⇒『聲の形』⇒『この世界の片隅に』を連続で観て、改めて、アニメは日本を代表する「文化」になっていることを実感しました。
『君の名は。』のヒットは素晴らしいですが、単発ではなく、国家がテコ入れして、日本のアニメを面でプロモートした方が良いかもしれませんね。
あと、クリエーターの保護・育成も重要だと思います。
政策的に関与することに対しては、批判もあるかもしれないけど、韓流ブームって、半分くらいは国家戦略として成功に導かれたものなんですよね。

ないものねだりを言うと、日本のアニメは、もっと大人の世界、深遠な世界を描いて欲しいなあ・・・と思います。


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