BSでやっていた『天国から来たチャンピオン』。

あまり期待せず観たら、スゲー良い映画でした。

アメリカンフットボール選手のジョー・ペンドルトンが交通事故で死んでしまう。
実は、それは天使のミスによるもので、困った天国は、妻に殺された若い実業家レオ・ファーンズワースの体に彼の魂を送り込むことで、ジョー・ペンドルトンは再びこの世に舞い戻る。
そして、全く新しい人物となった彼は、再びフットボールで活躍しようとするが・・・

みたいな話。

でも、タイトルやあらすじほどには、アメフトがクローズアップされているわけでもないんですよね。
非常に脚本が良くできていて、展開も気が利いています。

中盤の、実業家として生まれ変わった後に、妻とその愛人の秘書から再び命を狙われながら、会社の経営のリーダーシップを取っていく展開も見ごたえありました。
生まれ変わる前の実業家レオ・ファーンズワースは結構悪いことをしていたみたいですが、ペンドルトンが乗り移ってから、善良な経営者に変わります。
そこからロマンスが生まれたりもする。

「善良なアメリカ人男」という設定は、1930年代あたりから、ジェームズ・ステュアートのような俳優が演じてきて、アメリカ映画ならではのキャラクターとして定着しています。
ただ、ベトナム戦争あたりから、こういう性格の人物はあまり主人公にならなくなっているように思います。

1976年に『ロッキー』がヒットしたあたりから、再びアメリカンドリームが再燃してきた感があります。
本作も、そういう楽観的かつ前向きな社会風潮の中で作られた作品なんでしょうね。
観ていて、前向きな気持ちになれます。

でも、こういう映画は最近は少なくなってますね・・・
「善良なアメリカ人」が評価されなくなってるんでしょうね。
トムハンクスが演じるキャラクターなんかは、善良と言っても良いかもしれませんが、知性とリーダーシップを備えていて、昔ほど単純な客たー設定ではなくなっていますね。

さて、本作に戻ります。
低予算のB級映画に近いし、不自然な設定も散見されます。
でも、そこが作品の欠点にまではなっていません。
ストーリーにしても、予定調和の部分やアラもありますが、全体としてはとても良くできている。
途中で、「そうくるか!」という展開も2回くらいありました。
安心して観られる作品ながら、意外性もちゃんと担保されている、バランスの良い映画でした。


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